慶應義塾大学AO推薦入試攻略
慶應義塾大 文 人文社会 自主応募制推薦

1.基準
評定平均値:4.1以上、資料提供者自己平均値:4.3
その他の条件:慶應義塾大学文学部を第一志望とする者
2.試験の種類
提出書類(自己推薦書・評価書・調査書)
総合考査Ⅰ(小論文・波線部訳)、総合考査II(小論文)
《総合考査Ⅰ》
時間:120分、文字数:300字×2問、出題形式:文章・資料読解型
《総合考査II》
時間:60分、文字数:400字、出題形式:テーマ型
書いた内容:人間関係は本来課題文のような"サバイバル"じみたものではなく、人間が互いに作用し合って変化を起こし、成長するためのものだと論じた。その後、現代の集団に見られがちな少数派を排除する傾向を指摘した。そのような集団の中でひとりでいることを選ぶ人間は人間関係の本来あるべき姿をわかっていて、自分の成長が見込めない人間関係は切り捨てる勇気と自己をもつ人間なのだと書いた。
3.その他、アドバイス等
 慶應義塾大学の文学部に行きたい気持ちが本当に強くて、中学生の頃から第一志望に決めていました。そのためできるだけ受ける機会は多い方が良いと思い、その推薦入試に挑戦しました。
 論文は、過去問を数多くこなせばいいというわけではなく、一つの問題を解いて添削をしていただき、自分の答案の不十分な点をふまえてから同じ問題をまた解いて書き直す、というやり方が良いと先生から言われたので、スポット授業4回分と過去問2年分(過去問は各2回ずつ書き直しをしました)だけの対策でした。少なく見えるかもしれないけれど、先生に提出してみっちり解説を個別で受ければ十分だと思いました。他の対策については、Z会の「現代文キーワード読解」と読売新聞の「編集手帳」を読んだり、生活の中で思ったことや感じたこと、気づいたことを書きとめるノートをつくるなどしました。英作文については、スポット授業での4回分+2000~2012年度の過去問を全て解き、添削をしていただきました。私はメンタルが弱いので「これだけやった!」という安心感を得るために必死で英作文を解きました。英作文は平常授業での対策で事前に慣れておく必要があると思います。
 推薦入試といっても、平常授業の英語、論文、現代文の授業が大いに役立つ要素がたっぷりです。普段からそういった授業で文章を読んだり書いたり、英語漬けになる時間があれば大丈夫な気がします!

慶應義塾大 文 人文社会 自主応募制推薦

1.基準
評定平均値:4.1以上、資料提供者自己平均値:4.4
その他の条件:慶應義塾大学文学部を第一志望とする者
2.試験の種類
提出書類(自己推薦書・評価書・調査書)
総合考査Ⅰ(小論文・波線部訳)、総合考査II(小論文)
《総合考査Ⅰ》
時間:120分、文字数:300字×2問、出題形式:文章・資料読解型
《総合考査II》
時間:60分、文字数:400字、出題形式:テーマ型
3.その他、アドバイス等
 中高の延長で、舞踊教育のある国公立を目指していましたが、慶應義塾大学にもずっと憧れを抱いており、もっとも興味のある文学部の推薦入試があると知り、高2の冬から、入塾と共に慶應難関論文の授業を受講して、自己推薦対策の為に練習を始めました。とは言っても、初めはそもそもあまり受験モードではなく、具体的に対策を始めたのは高3の夏くらいからです。ちくまの評論選に付随した問題を解答・添削含めて1週間で取り組み、今までの論文の授業内容を振り返り、ノートにまとめたりしました。夏休みも論文の講座+評論選など、センターに重点を置きつつ息抜き程度に論文対策を細々と継続しました。秋(9月末)には、最後のダンス部公演があったので論文対策は週1の授業のみになり、総じて部活と勉強の両立が難しく、大変で焦っていました。直前期は慶應義塾大学文学部自己推薦のスポット授業に参加し、毎回答案が点数化され、一喜一憂していましたが、時間配分を気にしたり、自分の弱点をしっかり捉えられたので、4回と少ないのですが収穫は非常にたくさんありました。
 総合考査Ⅰについては、スポット授業全4回が終了した後、担当の先生が塾に来られる日すべてに通い、3年分取り組みました。「数をこなすよりも、取り組みの質を高めた方が良い」との指示で、とにかくいつも本番だと思って弱点を意識しながら、前回よりも良くなるように取り組みました。総合考査IIは9月中旬から、担当の先生に添削していただき、スポット授業を含め、11年分取り組みました。初めは問題文の意味すら分からず、同じテーマを5回も書き直しました。それでもめげずに書き続け、"◎OK!"をもらった時は自信もつき、本当に嬉しかったです。 総合考査IIは総合考査Ⅰに比べると様々なテーマに触れるためにも時間が許す限りやった方が良いです。400字の中で、表現することは難しいですが、構成のコツが掴めて、楽しくなってくると思います。私は具体例を出すことが苦手で、出せても分析と結びつけるのにとても苦労しました。それでも早めから対策を始めたからこそ、自信に繋げることもできました。推薦は「宝クジ」だと言われますが、運ではなく努力したらきっと掴める一つの"受験"だと私は思っています。どんなに論文の弱点が沢山あっても、意識しているだけで少しずつ変わってきます。是非トライしてください。
 当日は200名程の人数で、階段教室で受験しました。
 個人的なことですが、ネガティブ要因や自信をなくすことが多い人は、論文をやりたくないと思ってしまう時があると思います。私は担当の先生に、論文は表現物だから楽しく書くように! とアドバイスをいただいて、とにかう気持ちが下がらないように努めました。

慶應義塾大 文 人文社会 自主応募制推薦

1.基準
評定平均値:4.1以上、資料提供者自己平均値:4.1
その他の条件:慶應義塾大学文学部を第一志望とする者
2.試験の種類
提出書類(自己推薦書・評価書・調査書)
総合考査Ⅰ(小論文・波線部訳)、総合考査II(小論文)
《総合考査Ⅰ》
時間:120分、文字数:300字×2問、出題形式:文章・資料読解型
書いた内容:設問1・2:思ったよりも設問3・4の英訳に時間がかかり、ほとんど自分で線を引いたところをまとめることしかできませんでしたが、学校の礼法の授業を具体例として挙げ、できるだけ人と違うことを書くようにしました。
設問3:There was a natural park near my house, where it was forbidden to bring the vehicles with their tires for the purpose of preventing the people from bringing the bicycles and the motorcycles there. Since the babycars also have their tires, they were not allowed to be bringed in the park. My wife couldn't read the attention written in Japanese then, so she was told not to enter the park with the babycar because she entered the park unconsciously.
設問4:Freedom doesn't mean to be selfish, outgoing and arbitrary. Freedom means to act with self-consciousness. If you can't be conscious about yourself, you can never be free. Since freedom means to act with self-consciousness, only people who know and have ethics can be free.
《総合考査Ⅱ》
時間:60分、文字数:400字、出題形式:テーマ型
書いた内容:「集団の中で独りでいること」は、自分と同様に他者の個性を認め、「個性ある集団」を作り上げることにつながる。集団でいると、その集団の中での人間関係を重視し、本当の自分を見失ってしまう。周りと意見を合わせることが求められ、自分の考えを口にできないどころか、自分自身でも自分がどう思っているのか分からなくなってくる。そのような時私は一度独りになり、自分の頭で物事を考えてみる。集団から離れ、自分の個性を再確認することで、自分の中に「芯」となるものを見つけることができる。それと同時に、自分と同じように個性を持った他者の存在を認め、その集合である集団の中で互いの個性を受け入れられるようになるのだ。「個」よりも「場」を重んじる文化を持つ私たちは、集団の中で自分を見失ってしまうことがある。「集団の中で独りでいること」で私たちは、自分の個性を再確認すると同時に他者の個性も認め、個性を尊重する集団を作り上げることができる。
3.その他、アドバイス等
高2の時は推薦入試を受けることはまったく考えていなかったため、直前までかなり迷いましたが、チャンスを増やそうと思い、9月の初めに受けることに決めました。対策はスポット授業を受け、並行して自分でも3年分ほど過去問を解きました。直前は今までの論文のテキストや過去問を見直したり、前年度の方のアドバイスにあった、姜尚中の『悩む力』と筑紫哲也の『若き友人たちへ』の2冊を読んだりしました。私は自己推薦書を完成させるのに時間がかかり、ギリギリになってしまったので、できるだけ早く書き始めると良いと思います。

慶應義塾大 文 人文社会 自主応募制推薦

1.基準
評定平均値:4.1以上、資料提供者自己平均値:4.7
その他の条件:慶應義塾大学文学部を第一志望とする者
2.試験の種類
提出書類(自己推薦書・評価書・調査書)
総合考査Ⅰ(小論文・波線部訳)、総合考査II(小論文)
《総合考査Ⅰ》
時間:120分、文字数:300字×2問、出題形式:文章・資料読解型
《総合考査II》
時間:60分、文字数:400字、出題形式:テーマ型
3.その他、アドバイス等
 高1の頃、憧れの先輩がこの推薦入試で慶應義塾大学文学部に入ったことを知り、自分も受けたい! と思い、始めたが、真剣にこの入試について考え、調べ始めたのは高3の春からだった。夏休み前に、他大学の指定校推薦をとろうか迷ったが、8月に行った慶應義塾大学のオープンキャンパスで、「自分にはここしかない!」と確信した。お茶ゼミには高3の春から入り、論文と国語の授業を受けていた。10月半ばまで音楽活動やダンスレッスンがあり、実際に入試対策を始めたのはスポット授業が始まってからだった。いつも論文の出来が悪く、直前期にも関わらず、自分の読解力の無さを痛感し、食事中、泣いていることもあった。しかし、11月中は自分なりにベストを尽くそうと主に以下のことを行った。①論文のネタ集め(現代文の教科書、お茶ゼミの現代文や論文のテキストをすべて読み直し、抜粋)②思いついたテーマで意見をまとめて書く。③週2冊程度のスピードで新書を読む(人文系の…)。④論文を何度も書き直す(様々な意見から)。⑤論文は3年分、仏訳は6年分の過去問を解く。直前期は睡眠時間も2・3時間だったが、「人よりも勉強量が少ない」という焦りと「絶対に慶應義塾大学に入る!!」という強い意志から頑張れた。自分らしさを大切に、自信を持って論文を書くことが一番だと思う。

慶應義塾大 文 人文社会 自主応募制推薦

1.基準
評定平均値:4.1以上
その他の条件:慶應義塾大学文学部を第一志望とする者
2.試験の種類
提出書類(自己推薦書・評価書・調査書)
総合考査Ⅰ(小論文・波線部訳)、総合考査II(小論文)
《総合考査Ⅰ》
時間:120分、文字数:300字×2問、出題形式:文章・資料読解型
《総合考査II》
時間:60分、文字数:400字、出題形式:テーマ型
書いた内容:・自分らしさを見失わずに生きていける。
・受動的な存在になることを回避できる。
3.その他、アドバイス等
 高3の春に決めました。第一志望だし、チャンスが1回増えるので良いと思い、受けました。
 論文の対策として、高3の夏休み前から毎週1回、学校の先生に添削していただきました。
 英作文は直前の1ヶ月前から添削をしてもらいました。本や新聞を読んだほうがいいということは知っていましたが、私の場合、決めた時期が遅く、時間がなかったのでできませんでした。しかし、何よりも大切なのは、赤本を活用し傾向をつかむことです。そして誰でも良いので自分が書いた物を見てもらい、客観的な意見をもらうことです。

慶應義塾大 文 人文社会 自主応募制推薦

1.基準
評定平均値:4.1以上、資料提供者自己平均値:4.1
その他の条件:慶應義塾大学文学部を第一志望とする者
2.試験の種類
提出書類(自己推薦書・評価書・調査書)
総合考査Ⅰ(小論文・波線部訳)、総合考査II(小論文)
《総合考査Ⅰ》
時間:120分、文字数:300字×2問、出題形式:文章・資料読解型
《総合考査II》
時間:60分、文字数:400字、出題形式:テーマ型
書いた内容:アメリカにいた頃、自分は英語が出来なくて、クラスの中で一人でいることが多かったが、そういう時期を経験したからこそ、一人で行動したり、行動に移すことが出来るようになった。また、逆カルチャーショックで日本の学校に転入したときに、日本では集団で行動することが多く、とまどうことが多かったことなど。
3.その他、アドバイス等
 慶應義塾大学への憧れはずっと持っていて、受験のチャンスを増やすためや今までの活動などが評価してもらえる入試であったため受験しようと思いました。受けようと決めたのは入試の1ヶ月くらい前でしたので、大変焦りましたが、お茶ゼミのスポット授業があったのですぐに受験の準備に入りました。今まで論文の授業は取っていなかったのですが、全国小論文コンテストで入賞したことを活かし、スポット授業を頑張りました。毎回自分の書き方や内容が良いものなのか不安でしたが、先生が一人ひとりに詳しい書き方を教えてくださったので助かりました。過去問は授業でやったもの以外は私の場合やりませんでした。過去問をやることによって入試の傾向などが分かると思いますが、この入試の過去問は1回やるのにも時間がかかってしまうので、量より質を意識して、1回1回大切に解いていく方が良いのかと思います。準備はとにかく早めからやっておくとあとで楽になると思います。やることをやったらあとは自信を持って頑張ってください。

慶應義塾大 文 人文社会 自主応募制推薦

1.基準
評定平均値:4.1以上、資料提供者自己平均値:4.9
その他の条件:慶應義塾大学文学部を第一志望とする者
2.試験の種類
提出書類(自己推薦書・評価書・調査書)
総合考査Ⅰ(小論文・波線部訳)、総合考査II(小論文)
《総合考査Ⅰ》
時間:120分、文字数:300字×2問、出題形式:文章・資料読解型
書いた内容:設問1は、過去と現在の倫理教育の違いを示し、学校で倫理は学べなくなったことで、日常生活からも倫理は学べなくなったという内容。
設問2は、過去と現代の教育の違いと目的を書き、平和が憲法で定められている中で宗教教育が禁止される問題点について書きました。
《総合考査II》
時間:60分、文字数:400字、出題形式:テーマ型
書いた内容:「独り」という言葉を「自己を確立すること」であると考え、集団の中で自己を失う問題点を書き、自分なりの「集団の中で独りでいること」はなんなのかを示しました。
3.その他、アドバイス等
 元々は一般入試しか考えていなかったが、成績が思うように上がらなかったので推薦を考え始めた。受験を決めたのは高3の7月頃だが、本格的に書類の準備を始めたのは夏期講習の「推薦論文」の授業から。しかし、10月初めに立教大学の自由選抜入試の出願が終わるまで、一度も小論文を解いていなかった。10月中盤から始まった慶應義塾大学文学部のためのスポット授業で初めて過去問を解いた。なので結局6年分程だけ解いた。また、一般入試の勉強と並行して準備していたので、新書を読んだり、新聞をチェックしたりすることもなかった。ただ、平常授業ではOS早大国語に所属していたこともあり、長い文章も読み解くことができた。英作文は、とにかく知っている単語だけを使おうとしていた。あまり英語は得意ではないので、「長い文章になってもいいから、知らない単語は説明的に書こう」と思っていた。普段の会話の中で、気づいたときに頭の中で英語に直すという作業をしていた。
 私は、この試験のための対策は特にしませんでしたが、普段から慶應論文のクラスならもっと自信を持てたかな、と思います。ただ私は、当日も前日も結果発表までの期間も、ずっと大丈夫だと思い続けました。そうすることで、当日は落ち着いた状態で臨めました。
 少しでも慶應義塾大学文学部に興味があれば、ぜひ挑戦してください。

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