<つなぐ>死と再生の物語

はじめに

真っ赤な太陽が沈んでいく・・・

砂漠のむこうが、次第に暗くなっていく・・・

夕闇の中に、静かな時間が広がっていく・・・

砂漠に陽が沈む

やがて、数時間が経過すると、砂漠のむこうが明るんでくる・・・

太陽が顔を出す。昼間の時間がよみがえる・・・

サハラ砂漠の夜明け
サハラ砂漠の夜明け

砂漠は生きている。時間がふたつに分かれているのです。

昼間は、生きて活動している時間。夜は、死んで静かに眠る時間です。

これが、エジプト人の世界観であり、「死生観」なのです。

生命は絶えることなく、何度も蘇る

マラケシュから、ジープに乗って、サハラ砂漠に出ます。

寒さをこらえて「日没」と「夜明け」を見ていると、不思議な幻想と「生命の永遠の営み」を感じます。

エジプト神話を肌で感じるには、砂漠が一番良いのです。

ジェセル王のピラミッド
ジェセル王のピラミッド 【画像の引用元

エジプト神話で、最高の神は太陽神(Ra)です。人間の死生観は、風土・自然環境と深く関係します。昼は天界を、夜は下界を小舟に乗って渡るとされ、鷹・鷹の頭をした人間の形で表現されます。

ラー
ラー 【画像の引用元
オシリス
オシリス 【画像の引用元
イシス
イシス 【画像の引用元

太陽は日々昇っては沈み、土地に光をもたらし、人間の活動を規則的にしました。毎年氾濫するナイル川はエジプトの土壌を肥沃にし、生産性の高い農業を可能にしました。エジプト人は水と太陽を生命の象徴と見なし、「時間を一連の自然サイクル」として考えました。それが「生命は何度も蘇る」という死生観になったのだと思います。

エジプト神話の中で『オシリスとイシス』の物語が、死と復活を象徴するものとして興味深いです。オシリス神は冥界の裁判官や王であり、悪に対する勝利・死に対する象徴でもあります。

ナイル川
ナイル川

また、ナイル川の氾濫により植物は再生しますから、オシリス神は、植物神でもあります。生命の再生・復活にあやかって、信仰の対象になったのです。

さて、現在の「戦争による破壊」は人間が起こしたものです。

だから、「人間の力による蘇り・再生」が必要です。死は再生と復活があって救われるのです。キリスト教の原点は「汝、殺すなかれ」です。ロシア正教の総主教のキリル1世は、神様の前でどのように戦争を説明するのでしょうか。

受験アドバイス

冥界を渡る船
冥界を渡る船 【画像の引用元

ナイル川畔で暮らした人々は、冥界にも大河があると信じていました。死者が冥界の大河を無事に渡り切れるように、死者のために船模型がミイラとともに納められていました。

ピラミッドの中にあった船
ピラミッドの中にあった船 【画像の引用元

さて、ギリシャの歴史家・プルタルコスが伝える「オシリス・イシスの神話」に登場する「オシリス・イシス・セト・ホルス神」は、ファラオの王権と繋がっていますからドラマティックです。生命は途切れることはないのです。

「パンドラの箱」を開けたのは、誰か

「パンドラの箱」とは、「開けてはいけないもの」という意味です。実行すると、良くないことが起きたり、誰かを傷付けたりしてしまうというのです。

「パンドラの箱」には、病気、盗み、ねたみ、憎しみ、悪だくみなど、この世の「あらゆる悪」が閉じ込められていて、それらが人間の世界に行かないようにしていたのです。ギリシャ神話です。

パンドラの箱から出たお化け

今回は「核兵器を威嚇の材料に使う」という意味です。一度開けたからには、核保有国は、自分勝手に「核兵器を使うぞ・・・」と恫喝を始めるでしょう。

だから、この箱は「絶対に開けてはならなかった」のです。ところが・・・。

今回は世界の大国・ロシアが、堂々とヨーロッパの真ん中で「世界を対象に恫喝している」のです。どこかの国が何かの拍子に「核のボタンを押したら」どうなるでしょうか。人類の破滅・撲滅です。

核実験
核実験 【画像の引用元

ギリシャ神話ではパンドラが「箱」を開けてしまい、あらゆる悪が飛び出して行きました。慌ててふたを閉めた時、「希望」だけが飛び出さずに残っていました。私たちはこの「希望」を大切にして、生命を繋げる努力をしましょう。そのために、君は現在の勉強を発展させてください。

受験アドバイス

  1. 核兵器を持っている国
  2. 持っているかもしれない国
  3. 開発が懸念されている国
  4. 疑惑国

を整理すると次のようになります。3・4は不確実です。今後NPAに批准しているロシア連邦の出方次第で、世界中が不穏になることは避けられないのです。

  1. 核拡散防止条約(NPT)の核保有国<アメリカ合衆国・中華人民共和国・イギリス・フランス・ロシア連邦>
  2. NPT批准していない国<インド・パキスタン・北朝鮮>
  3. 核保有が確実視されている国<イスラエル>
  4. 核開発疑惑国<イラン・シリア・ミャンマー>

インドの創造と破壊のシヴァ神

インドのヒンズー教のシヴァ神は、「創造と破壊の神様」です。明るい面と暗い面。それぞれの側面に異なる意味と名前があるのです。

シヴァ神
シヴァ神 【画像の引用元

シヴァ神に関する神話では「慈悲深い面」がある一方で、対照的に「恐ろしい性質」を見せるエピソードも多くあります。曖昧さとパラドックスの神で、ヨーガ、瞑想、芸術の守護神でもあります。

生命の創造と破壊をつかさどる神様です。シヴァ神は破壊のみの神ではないのです。

受験アドバイス

シヴァ神は、四つの手を持つ像で表現され、ナタラージャ(Nataraja)とよばれる「舞踏の神様」としても崇められています。シヴァ神の化身です。

ナタラージャ
ナタラージャ 【画像の引用元

片手は小さな太鼓を持っています。太鼓は神の言葉を表現し、この音と同時に創造が始まったといわれます。反対側の手は開いていて、宇宙を破壊する火を持っています。このふたつの手が天秤のように「バランスを保っている」のが、万物の変化を表していると考えられています。

創造と破壊は同時に進行し、他を動かすために一体となっていますから、片方だけということはないのです。第三の手は「恐れるな」を表現し、第四の手は持ち上げられた足を示し、宇宙からの幻影を制御しているといわれます。

ヒンズー教の神様は多様で複雑です。もともとはバラモン教の神様ですから、仏教にも入っていて、シヴァ伸は、不動明・大黒天になっています。

不老長寿の薬はあるのか

人間は「誰も生きたい」と願っています。医学を目指す君が学ぶものは「生きるための知識・技術」です。「安楽死」など、死ぬための知識と技術を持ち、法律で認知された国は少ないです。

どのような権力者も「自分自身が死なないための知恵」を求めて必死です。

秦の「始皇帝」も、肉体的な衰えを克服するために、道教の不老不死に救いを求めました。君も、マンガのキングダムで馴染んでいるかもしれませんね。

始皇帝の命令で、不治の薬を求めて道士「徐福」が日本に来たという伝説が各地にあります。和歌山県新宮市に徐福公園があります。

徐福の像
徐福の像 【画像の引用元

西洋では、錬金術です。第29回で書いたハリー・ポッターの「賢者の石」も、同じように「死なない妙薬」の発見がテーマでした。しかし、戦争では沢山の人を殺傷した人が勝利者です。戦争による殺人は避けるべきです。

受験アドバイス

ドラゴンボールは「道教」を背景にしています。道教の「究極の理想は、不老不死の仙人」になることですから、亀仙人(武天老師)・『天下一武道会』・悟空の友人たちは道教に関係していますね。老子の「無為・自然」は、道教の教えです。

仙豆は作るのが難しい
仙豆は作るのが難しい 【画像の引用元

一粒食べれば空腹が満たされ、傷が治癒し、生命まで復活させる「仙豆」を、ウクライナで犠牲になっている人々に分けてやりたいですね。(願望)

「長楽未央」は繁栄を願うシンボル瓦だが

「長楽未央」(ちょうらくみおう)は、「長楽は未だ央(つ)きず」と読みます。いまから、約1800年前の前漢代の都・長安遺跡から出土したものです。

<長楽未央>と書かれた瓦当
<長楽未央>と書かれた瓦当 【画像の引用元

政治の中心の「未央宮」が建設されたのは、高祖(劉邦)の時代ですから、「長楽宮」と同様に、漢王朝の繁栄と継続的発展の願望が込められています。

「瓦当」とは、屋根の軒に葺いてある「丸瓦の面」のことですから、長楽宮・未央宮に共通して使用されたのでしょう。

国家の繁栄も個人の生命も「呼吸」をしています。どんな人にも、生きている限り、楽しみは長く・永く続いて欲しいものです。漢王朝への期待と願望が込められた「長楽未央」は、漢の文化であり、破壊ではありません。

受験アドバイス

メキシコ・ユカタン半島に落ちた「隕石」が地球の気候変動を誘発し、隆盛を誇っていた恐竜を滅ぼしたといわれます。隕石の痕跡はチクシュルーブ(chicxlub)クレーターとして残っていますね。今回は「核兵器」が人間をほろぼすのではないかと懸念されます。地球規模からいったら、アメリカもロシアも中国も豆粒にすぎないのですから覇権争いより、私たちの日常生活が脅かされないように「安全保障」をして欲しいです。

隕石のクレーターがある場所
隕石のクレーターがある場所 【画像の引用元
マヤのティカル遺跡
マヤのティカル遺跡

グアテマラのジャングル(熱帯雨林)の中に、マヤ文明の巨大神殿があります。高度に発達した暦やピラミッドを持つマヤ遺跡をみると、破壊され、放置された残酷さを痛感します。「滅亡後の人間の文明」を見る想いがします。これは、どうしても避けなくてはならないことです。

(安達昌二:お茶ゼミ√+特別顧問)

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