すべては「準備が8割」~1学期の目標を達成しましたか~

はじめに

どんなことでも、準備が8割で、実行で変わるのは2割です。

やってきたこと以上のことは出来ません。

勉強も仕事も同じです。

エレメンツ(element)がないものは、どうしようもないのです。

準備が不充分では、よい成果は望めません。

高いレベルを望めば、高いレベルの準備が要求されるのは当たり前です。

6月の終わりです。1学期にマスターすべきことを振り返りましょう。

受験アドバイス

浅田真央さんが現役選手のころ「明日の試合は、しっかりエレメンツ(element)が入っているのでやり切るだけです。大丈夫です」と言っていた映像が、心に残っています。フィギアスケートの必須要素をやり切るということですね。自信がある。

「練習してきたことを試合にぶっつけるだけだ」という覚悟が伝わってきて、さすが国際試合を戦ってきたキャリアが言わせている言葉だと感動しました。

受験も同じです。エレメンツをしっかりやるきることが「8割の成功」を引き出すのです。しっかり準備をして本番に臨みましょう。

より速く、より高く、より強く

いよいよオリンピックですね。

オリンピックでは、「勝つことではなく、参加することに意味がある」とまことしやかに言われますが、これは大変な「誤解」です。

これは、第4回ロンドン大会(1908)で、イギリスとアメリカが感情的に厳しく争ったときに、アメリカの司教が「警告」した言葉なのです。

転んでも
立ち上がる

「より早く、より高く、より強く」は、入試・受験でも言えることです。

人生で、純粋に勉強に向かうことができる期間は短いです。

高校3年生までにマスターした学力が、君の人生についてまわるのです。

18歳までに積んだ学力・教養の上に、ひとつずつ積み上げていくのが人生です。

受験アドバイス

1学期の目標を8割以上やり切りましたか?この期間は「基礎を固める」「苦手教科を補う」ことが目標でしたね。2学期は「得意科目を伸ばす」「得点力をつける」のが目標です。お茶ゼミ√+の講義では、「予習」をしっかりやって授業に入りましたか。帰宅したら、即座に「復習」をしましたか。時間をおいて勉強をするのでは「記憶が希薄」になるから「もったいない」ですね。学習の「効果効率」を重視するのです。

学力レベルが決定するのは「1月」です

1月いっぱいまで学力は伸びます。レベルは「執念」で決まります。

要領の良さではないのです。実力とは「粘り強さ」「エレメンツ」です。

まれに天才がいます。講義を一度聴いたら覚えてしまうような人です。

地頭が違うのです。羨ましいけど、どうしようもないです。(笑)

しかし、多くの場合、受験学力は「頭の良し悪し」ではありません。

「採点者」がいるテストでは、出題者と採点者の「好み」があるからです。

大学・学部の「傾向」だと言ってもいいでしょう。いわゆる「相性」です。

お茶ゼミ√+生は、講師の先生の指導をしっかり受けて、テストのクセを理解してください。ウェブサイトの講師たちの『合格の流儀』を見るとわかります。

さすが受験のプロ。答案作成は「受験勉強の基本」です。

受験アドバイス

フィギアスケートの鍵山優真選手のコーチで父親の正和氏が、練習中に「誰と戦うつもりなんだ。相手は化物だ。普通の練習では勝てない!」と厳しく指導した言葉を聞きました。コーチ自身の経験で「厳しさを熟知」していたからの言葉ですね。そして見事に世界第2位になって表彰台に立ちました。「段取り8割」を実践したのです。

段取りのひとつは模試の受け方です。「判定」にこだわらず、教科・科目の「自身の目標得点」に達成しているかどうかです。模試の「帳票」が返却されたら、できなかった「小問」に注意して「なぜできなかったのか」を丹念に検証しましょう。「準備の過程」を大切にするのです。

自分が行きたい大学・学部・専攻を五つ書く

「挑戦したい大学(合格確率40%)」をふたつ、「現在の実力相応校(合格確率60%)」をふたつ、「すべり止め大学(合格確率80%)」をひとつ選択して、受験科目を並べてください。

受験勉強に励む

国公立大・私立大の「受験科目にバラツキ」がありませんか。学校の教科選択と一致していますか。未履修教科を、受験に使用する無駄がありませんか。

高2生以下は、受験学力に絞りすぎてはいけませんが、高3生は「割り切る」のです。すでに「戦いの場」にいるのですから。

受験アドバイス

「志望校と出願校」は違いを承知して、現在の目標を決めるのです。

「勉強したいこと」「住んでみたい地域」「学費、生活費など経済力」「THEの大学ランキング」「就職活動」を考えて決めましょう。

受験だけでなく、ビジネスでも、人生でも、うまくいっていない人を見ると「準備不足」の場合が沢山あります。「誤りから学ぶ」こともあります。

「6月の学力レベル」で決めてはならない

君の学力レベルが決定するのは「1月」です。これから7か月余りで、伸びるかもしれないし、ダメかもしれないからです。やってみるしかないのです。

大学のレベルにより「要求される力」が違いますからね。学力は準備次第で「大化け」するかもしれません。積極的にやる気になったら変わるからです。

「到達するレベル」から逆算

これから、1月末までに「到達するレベル」から、逆算して「今やるべきこと」を選択するのです。8月までは、10月までは・・・と決めるのです。

受験対策は明確です。英語リテラシーをつける目的で「速読演習」をしている知人がいます。共通テストレベルの問題を自分で選択して、インターバル練習を行っているのです。「こんなに厳しく言わなくてもいいのに、ごめんね」と言いながら、彼女の「心情を短歌」にして送ってくれます。

受験アドバイス

コロナの影響は、あと半年経過しても終わらないでしょう。準備8割です。

  1. 明確なテーマをもって机に向かう・・・合格するための勉強をする
  2. 100点を狙わない・・・確実に80点取れる学習をする
  3. マスクをして勉強する・・・長時間に耐えられる習慣化が必要(もちろん無理はしない。)
  4. テキスト・問題集を選ぶ・・・合格した先輩が使用したものを参考にする
  5. 満腹を避ける・・・ゆっくり風呂に入らない。確実に運動をする
コロナにかからない
コロナにかからない

私は「共通テスト」は難しくなると考えています。今春は、制度変更、コロナ禍、受験生の負担などを考え「表面的には高得点」になりましたが、次を「甘く」見てはいけません。「難化する」と覚悟して、準備する方が賢明です。

推薦・AO入試で、方向性を見失わないこと

推薦・AO入試を利用することは賛成です。が、この方式にしがみつくと、受験の「方向性を見失う」危険性があります。3月になって、友人の進学先を見て「我慢すればよかった」と嘆く人がいます。一流大学に指定校推薦で進学したけれど「学力不足で苦しんでいる」という学生がいます。

方向性を見失わない

出願に当たり「志望理由」を書く場合、大学・学部のアドミッションポリシーにそって記述するのは当然ですが、昨今は曖昧な記述は許されなくなっています。「選考基準」として「AI(人工知能)を使う」と、情報開示しても大丈夫な体制をとる大学が増えたと聞きます。志望の動機・理由を明確にしよう。

受験アドバイス

2021年入試は、例年になく「追加合格」「補欠合格」が多かったですね。某有名私大は「一旦不合格」の通知を出しながら、3月の終わりになって「合格通知」を出したというウワサがあります。だからと言って、補欠狙いをしてはいけません。

受験者だけでなく、大学の経営者からも「今度は読めない」という嘆きの声が聞こえてきます。こんな時は、自分の実力が頼りです。頑張りましょう。

TAO(世界標準入試システム)を知っていますか

日本のトップ大学の「入試の国際化」が進んでいます。海外からの留学生が、日本の大学に進学しやすいように、いろいろな工夫が見られるのです。

慶応義塾大の経済学部・早稲田大とか、日本の一流大学・学部が組織的に海外から学生を受け入れる態勢を組んでいます。君のライバルですね。

このシステムでは、複数の大学の受験が可能です。併願パターンが国際的に変化するのです。今後、旧帝大が「大学入試システムの国際化」に対応していくならば「偏差値」を基準とした進学システムが変化していくでしょう。

受験アドバイス

早稲田大学は2020年9月より、世界標準モデルのWeb入試コンソーシアム「The Admissions Office(TAO)」を利用した志願者募集を開始しています。学生は、ひとつのフォームで複数の大学に出願できます。日英両言語に対応しているので、海外からの出願受付も可能となります。The Admissions Office(TAO)は、世界標準のオンラインアプリケーションですから、日本語・英語で利用できます。国内学生のAO入試や多面的・総合的評価入試にも活用できるのです。現在は、慶応義塾大・早稲田大・京都先端科学大・芝浦工大・総合研究大学院大学などが参画しています。英語が得意の人は探求する価値がありますね。

入試対策:受験の極意

① 数学や物理で使う定理や公式をマスターする

2020年の「入試センター試験」の数学1,数学Aでも、「メネラウスの定理」が出ていましたね。問5です。

メネラウスの定理
メネラウスの定理 【画像の引用元
チェバの定理
チェバの定理 【画像の引用元

また「チェバの定理」を理解していたら、図形問題は簡単に解けることが多いようですね。また、第6回のコラムで取り上げた「オイラーの公式」を知っていると便利です。

「この定理を知っていたら、簡単に解けたのに・・・」というものが多いです。高1で学習することが多い定理・公理を復習しましょう。

② 長文から「キーワード」が浮いて見えるようになるまで多読する

文章読解のリテラシーは、課題文の中から「キーワード」が見えるようになることです。そうなれば速読が可能になります。「設問に沿って」文章を読んでいくと、「必要な語句が浮いて見える」ようにもなります。それを拾ってつなげて行けばよいのです。そのためには、日本文にしても英文にしても、多くの文章に読み慣れることが必要です。すると文章の書き方の型がわかってくるのです。次はこう考えるだろうな、こう主張するだろうな(おお、そうくるか、なるほどな)。

③ 実用的な文章への対応

日常の実用文章ですから「誰に向かって」「どんなメッセージを」「いつ」「どんな目的で」書いたのかに留意して読解することがコツです。

要点を外さないで、どんな文章も「目的に沿って探せばいい」のです。

目的にそって探せ

図表・データを読むコツも同じです。「何を目的としたものなのか」を意識して読むクセをつけましょう。文章にまとめる時は、「結論から先に」書きましょう。新聞のリード文の要領です。修飾語・強調語は、文字数を合わせる時につければいいです。

(安達昌二:お茶ゼミ√+特別顧問)

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