「頑張る!」を得点につなげる力~いま、必要なのは「非認知能力」~

はじめに

1月7日から中学入試が始まりましたね。誰も「緊張」していることでしょう!

こんな時に必要な力は、普段「こんなもの!」と軽視している「力」です。

わかり易く言えば「がまん強い」「やる気になる」「諦めない」という力です。

入試は、1日だけの勝負ではありません。

やる気になる

これから、1月・2月・3月と・・・最低2か月の長期戦ですから、すべてがうまくいくはずがありません。

「うまくいかない」「どうしよう」「これくらいでいいか」「もう少し頑張る」の繰り返しなのです。すごく厳しくて、逃げ出したくなる日々ですね。

こんな時は、楽しく走った「運動会のこと」「修学旅行のこと」「部活のこと」などを思い起こすといいですね。

楽しく走った「運動会のこと」などを思い起こそう

失敗したことではなく、うまくいったことです。

「プラス思考で、ファイトに燃える自分」をイメージするのです。

「そんな暇はない」「なんで余分なことを助言するんだ」といわれそうですが、これこそ「非認知能力」を昇華させて「認知能力」にすることです。

言い換えると、「頑張ること」で「得点をアップさせる」ことです。

うまくいっても、いかなくても、現状をみる

入試の結果がうまくいっても、いかなくても、直面している現状を冷静に見る「勇気」が大切です。特に、うまくいかなかった場合・目前のテストに失敗してしまった場合の「切り替え」が大切です。

目前のテストに失敗してしまった場合の「切り替え」が大切

わかっているけど、それがうまくいかない場合が多いですね。

ある日「共通テスト」で失敗して泣き崩れている生徒に同情して、一緒に泣いている先生がいました。私は、その指導者に「いつまでも泣かせてはいけない。指導者は、泣くことを最低限にさせて、気分を切り替えさせて、机に向かわせなさい」といいました。

「悲劇の主人公」になりたい生徒に同情してはならない

その時、「冷たい」と非難されました。(苦笑)

しかし、泣いても失敗は復活できないのです。だから「切り替えて、次に向かう姿勢」に立て直す指導が大切だと言いました。

まだ「挽回できるチャンス」が残されているのに「悲劇の主人公」になりたい生徒に同情してはならないのです。

切り替えが遅い人は「非認知能力」が鍛えられていない場合が多いのです。

困難を乗り越える力は、普段の生活の仕方で決まるのです。

セレンディップを大切に

入試では「何が起こるかわからない」です。中学・高校・大学の受験は同じです。だから、「失敗したり、事件に当面したりした時」に必要なのは、柔軟に対応できる「非認知能力」です。焦ることではありません。

変化を「前向きに」捉えて処理する力です。

その典型的なものが「セレンディピティ:serendipity」です。

これは、予想外のことに出くわした時、何か困った時にであったら「これはチャンスだ」と思う心の姿勢のことです。

セレンディップ(セイロン島・現在のスリランカ)の三人の王子が 、大嵐にあったり海賊にあったりしましたが、「知恵と機転」で難題を乗り越えて解決していく物語ですが、「思いもよらなかった偶然がもたらす幸運」が、次のチャンスを引き出すという意味で、入試に応用できるのです。非認知能力です。

「よし、次がんばろう!」です。さらには、「幸運な偶然を引き寄せる能力」という意味で使われることもありますから、とても良い言葉です。

入試で発揮したい「非認知能力」

① 確実に解答をする

当たり前のことのように思いますが、「わからないから解答しない」という受験生が意外に多いのです。これでは「採点」できません。曖昧であっても、確実に解答を記入しましょう。間違うことを恐れても意味がありません。

② マークはしっかり塗りつぶす

薄いシャープを使って、マークしたのかしなかったのか「判定不可能」の答案があります。採点していると、そうした答案のために判定者が困惑することがあります。「共通テスト」などマーク主体の試験では、「損すること」がありますから注意しましょう。

マークシートの塗り方

中学入試では、午前中のテストを素早く採点して、夕方には「判定会議」をするのですから、曖昧な解答はペケにしてしまうことも考えられます。

③ 指示された「記号」は、はっきり記入する

特に、イロハで解答するもの、①②③で記入するもので、「1なのか7なのか判定ができない」書き方は絶対に避けましょう。入試は「選抜テスト」です。

競争相手がいますから、ライバルに負ける原因になります。

④ 誤字・脱字を絶対にしない

漢字書き取りでは、ワザと「間違えやすい文字」を出題する場合が多いです。

「テン」「ハネ」などにも注意してください。つまらないところで「得点差」がつくものです。採点者の「好意」に期待した書き方は避けてください。

中学受験では、過去に出題された漢字・読みを調べて確認すると良いです。

⑤ 指定された文字範囲を厳守する

「自由に書け」といっても、行数などで制限があるのです。

過剰に小さな文字で書くこと、枠をはみ出して書くことは厳禁です。「採点してもらえない」ことがあります。100字で書けという指示があったら、95字以上で書く練習が必要です。受験生は、「ほぼ同程度の学力レベル」の競争です。

キッチリ書くのが合格への近道です。用紙からはみ出した解答は「採点外」にされると覚悟してください。

⑥ 制限時間内の競争だということを忘れない

「時間が足りなかった・・・」「やりきれなかった」と、絶対にいわないことです。入試は、時間を限定して行うテストです。瞬発力の競争です。

「長考による能力」は期待されないです。

特に「共通テスト」受験者は、長いイントロの言葉から、要求されていることを素早く見つける訓練を怠らないでください。どの教科でも要求される「読解力」です。自分自身にとって「得点が取りやすい問題」から手をつけていくのです。「時間配分に留意すること」もリテラシーのひとつです。

⑦ 困ったら「あの人ならどう解答するか」とイメージする

記述で困ったら、自分が尊敬する先生・指導者ならどうするかを考えるのも、素晴らしい回答方法です。入試は、自分だけで闘っているのではありません。保護者・先生・先輩が背後にいて支援しているのです。「団体戦」です。

繰り返しますが、自分では思いつかない問題に出会ったら「あの先生なら、何と書かせるか?」を考えるといいです。

⑧ マスクをして受験する

自分のためであり、受験する仲間のためです。インフルエンザ・風邪が流行しています。学級閉鎖になった学校・学級も出てくると予想します。コロナも収まったように見えますが、依然として「終わった」とは言えない状況です。

マスクをして受験する

飛沫させない・飛沫させている人に近づかないことです。手洗い、うがいは必ず実行してください。小さな消毒用のアルコールを持ち歩くのもよいでしょう。

⑨ 切り替えを早くする

何事も「グズグズしない」ことです。割り切りを早くして、気分転換を図りましょう。合否は受験直後にはわからないことですから、ひとつの試験が終わったら、次の試験の準備に入りましょう。特に「失敗を引きずらないこと」です。友人との反省会は、すべてが終了してからにしましょう。

切り替えは「非認知能力」の典型的なものです。

⑩ しっかり食べて、しっかり寝る

食事に気をつけましょう。普段食べているものを食べることです。ホテルで「合格弁当」をつくってもらうのもいいですね。

しっかり食べて、しっかり寝る

友達と長電話しない。友人とラインをしないこと。感情的になる会話をしないことも注意事項です。試験会場までの時間を考慮して、早めに寝ましょう。

以上すべてが、君を合格に導く「非認知能力」。つまり、得点に繋がる力です。

(安達昌二:お茶ゼミ√+特別顧問)

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