海外の一流大学に進学する~「世界大学ランキング」から見ると~

はじめに

世界の中で「日本の大学の役割」が問われています。

グローバル時代ですから「内向きの姿勢」を訂正しなければならないのです。

日本の産業が活発で世界をリードしていた時代と異なり、異様とも言えるほど日本は「評価が低下」しています。

これは為替の「円安」が象徴しています・・・

これまでは日本が世界基準であり「人材を豊富に輩出」してきましたので、あえて海外の大学で学ぶ必要性もありませんでしたが、状況が変わりました。

国の活力をなくしている原因は、「少子高齢化」だという論調が多いです。

これもひとつの理由ですが、人材育成・輩出の分野では、2004年から「国立大学の運営費交付金」を国家が毎年1%ずつ減額して来たのも原因です。10年間で10%の削減です。

主に給料と研究費の削減ですから、良い人材が研究分野に残らず、研究力が低下しているのです。

2015年に国立大学協会もついに悲鳴をあげ、抗議しました・・・(苦笑)

こうして大学自体に活力が失われて、学問研究が衰退して来たのです。

「競争的な研究を助成」するといいますが、裾野から枯れているのです。

私が非常に「危惧してきたこと」が現実になっています。

矛盾するようですが、こんな時は「海外大学を進路先に選択」するのもいいことです。

実力をつけて、君が国益をカバーする人材になるのです・・・

特に文系の人で国際的に「闘える人材」が不足しています。理系の人以上に。

海外に出て学び、多様に人脈を確保し、国際的なキャリアを得るのです。

そのために、海外の一流大学に進学・行動する「大志」をもって欲しいです。

異文化体験が自分を磨き上げる・・・

グローバル時代に沿って、いろいろな国の人といっしょに学ぶ・・・

こんな行動力が要求されているのです・・・

お茶ゼミ√+にも、海外大へ進学する「併願コース」がありますね。

指導者は、ネイティブ講師とバイリンガルの講師。レベルが高いですね。

東大・京大など一流大学と共に、海外の大学を「併願」することが珍しくなくなりました・・・

私の家族にも、アメリカの大学・イギリスの大学・大学院で学んだ子弟がいます。現在、留学中の者もいます。各自、楽しくキャリアを積んでいます。

コラム【ドキドキする体験もできる】

海外の伝統校は、魅力的です。例えば、メンバーしか入館できないオックスフォード大学の図書館には、入館者の中に夏目漱石らの署名があるそうです。

海外で学ぶことの楽しさ・心構えなどを、ベネッセの√Hの事業で長年指導に携わってきた友人の協力を得て、以下にまとめてみました。

オックスフォード大学の図書館
オックスフォード大学の図書館 【画像の引用元

海外トップ大に進学したら、どんなメリットがあるの?

当たり前ですが、ネイティブと同じステージで競い合うのですから、「国際語である英語力」が伸びますね。むかし、自信を持ってイギリスに留学した人が「とてもゼミの討論についていけない」と嘆いていたことがありました。

「鍛えられて強くなる」のです。留学当初は多様な価値観に触れて苦しむようですが、そのうち慣れ、友人にも恵まれて馴染んでいくのですね。

では、留学のメリットを7項目に分けて整理します。

  1. 語学力が向上し、異文化体験を通して、歴史・伝統・友人に親しみを持つ。
  2. 海外のレベルが高い「コンピューターサイエンス(CS)」「航空宇宙工学」「環境学」など先進分野を学ぶことができる。研究・施設が充実している。
  3. 官界・産業界の出身教授が多く、他国の事情・情報に強くなる。
  4. 多様なバックグラウンドの人たちの中で学び・活動することができる。
  5. 様々な国の学生・教授とのネットワークができる。人脈・情報脈の形成。
  6. 他大学の講義を聴講できる。大学院の授業も受けることができる。
  7. 卒業後の進路が多様。外資系企業・海外大学院・現地就職・国内企業など。
海外留学

コラム【デメリットを考えてみよう】

当たり前ですが、入学前に「英語力」をつけないと大変なことになりますね。

事前テストで「IELTS、7.0~7.5以上」ないと一流大学に入学できません。講義についていけないからです。コミュニケーション能力も足りません。

中学生の段階から、目標をもって高いレベルを確保しましょう。

  1. 費用:800~1,000万が学費です。この他に生活費が必要です。渡航費等も。
  2. 留学情報を集める必要があります。お茶ゼミ√+にはノウハウが蓄積されている。
  3. ホームシックになることもあるから、現地生活に慣れるための努力が必要。
  4. 現地のカルチャーショックに陥ることも覚悟する(個人差があります)。
  5. 日本とシステムが異なるので、学業への柔軟な適応力が必要。

海外の一流大学が「要求する力」とは・・・

世界中から「優秀な学生」を求めていますから、書類審査や面接を通じて、出願者の「学力」だけでなく「人間力」が評価されると考えてください。具体的には<Balance・Leadership・Contribution・Creativity・Passion>の5項目が評価基準です。「貢献度」「独創力」「熱意」などが特徴ですね。どれだけ「本気でこの大学で学ぼうとしているか」をみているのです。

「志望校が要求すること」と「君の個性」の合致が、合・否の分岐点です。

これは、日本の「総合選抜試験」と同じです。志望の動機を明確にすること、しっかり「なりたい自分」をもって、準備することが大切です。

がんばろう!

コラム【入試で重要な提出書類とは・・・】

海外の大学で直接試験をすることや面接することができませんから、「提出する書類」が重要な役割を果たします。各大学のAdmissions Officeは、出願者や推薦者が提出する「複数の書類」により、出願者の「学力+人間力」を審査します。

出願者は、自身で作成する「共通願書」や「エッセイ」の中でアピールすること、他者に「推薦状」で評価してもらうことなどが必要です。具体的には「共通願書・大学独自の願書・エッセイ・成績証明書(GPA)・推薦状・財政能力証明書(預金残高証明書)」です。各書類で、どのような力をどのようにアピールするのかが「合格のカギ」になります。このように専門的な知識が要求されますから、海外大へ進学する場合は「指導者・助言者」が必要になります。が、お茶ゼミ√+では「併願コース」をもっていますから、早めに指導してもらうといいですね。

米国トップ大が求める人材
【引用元:静岡県「海外大進学指導の勉強会」資料】

願書やエッセイで「何を書くか」

「合・否の分岐点」は、願書・エッセイの内容です。君という人間は「どんなことを考え」「何をしてきたか」が問われます。目先の「学業成績」が優秀でも合格できません。実際に「行動した記録を具体的に述べる」ことが審査対象です。では、これまでの実績を整理してみましょう。記入する欄がありますから、各種の受賞歴も有効です。書き方の「訓練」が必要です。留学先の大学によって要求される「願書」「エッセイ」が異なりますので、情報は「公式ウェブサイト」「アドミッションオフィス」に問い合わせるといいですね。最新情報を確保しましょう。出願に際して、条件が示される場合があります。

コラム【高得点を獲得できるエッセイを書くには】

合否の半分は「エッセイ」であるといってもよいでしょう。君の「問題意識」に基づいた「行動力」と「判断力」が重要です。漠然とした、抽象的な記述では「説得力」がありません。実際に自分が体験したこと、実践したことを「表現」するのですから、具体的な実践が重要になります。

エッセイ対策
【引用元:静岡県「海外大進学指導の勉強会」資料】

例えば、建築土木を学びたい場合、震災・地震の体験、他国の橋梁の腐食のフィールドワーク体験、歴史的建造物の保全に関わった体験など、体験と見聞したことを文章化することです。これを英語で表現するのですから、優秀な指導者が必要です。

どれくらいの「英語力」が必要なの?

短期間の旅行ではありませんから、「英語力は必須」です。TOFEL iBT [61点]・IELTSで「6.0以上」。トップ大学では「7.0以上」が要求されますから、早い段階から準備をしておく必要があります。レベルが高い大学を目指す君は、ネイティブの人と対等に話すことができる「力」が要求されています。

米国トップ大・出願項目
【引用元:静岡県「海外大進学指導の勉強会」資料】

海外大進学を支援する「奨学金」はあるの?

海外大に進学志望を持っていても、経済的に余裕がない人がいます。

その場合は「奨学金」をもらうのが一番いいですね。「貸与型」と「給与型」があります。後者は返済が不要です。お茶ゼミ√+からも、柳井財団から奨学金を得てアメリカの大学に進学した人がいますね。

財団奨学金対策:海外大進学志望者を支援する主な財団奨学金
【引用元:静岡県「海外大進学指導の勉強会」資料】

「推薦状」には何を書いてもらえばいいの?

君と親しく、君をよく理解してくれている「権威」と「実績」がある人から「推薦状」を書いてもらいましょう。公的な機関に拘らなくてもいいですが「信頼」が基本ですから、誰でもいいということではありません。君の学業成績・特性の第三者評価です。指導教員・教授から、学業の適正・強み・研究経験・エピソードを書いてもらうといいですね。

推薦状について
【引用元:静岡県「海外大進学指導の勉強会」資料】

THEの世界大学ランキングからの位置づけ

海外大に留学したいとき、その大学が、世界の中で「どのレベルの大学」であるかを知るのは重要なことです。志望と適正と雰囲気を知ることは必須です。

イギリスでは、民間のマスコミも格付けランキング表を発表しています。

日本は「情報が少ない」ので困ります。

数年前に、ベネッセの親しい人と「THE世界大学ランキング」の話をしました。彼は「最初は手作りで実施」しました。今では懐かしい想い出です。それまでは「暗黙知」でしたから、明確な「指標」を設けて、世界レベルの比較・格付けをすることは、日本の教育振興に良いことだと考えたのです。

現在「偏差値」に偏っている進路指導に、新しい観点を提示することができる。そのためには、イギリスの格付け会社「THE」の力を借りるのが適切だというのです。今後、日本版を作成してみようという「野心ある企画」でした。

あれから数年経過しました。2024年のランキングをみると、東大28位・京大46位なのですね。「論文数」などをベースに格付けしているのです。

海外大に進学した「お茶ゼミ生」は多数

お茶ゼミ√+の先輩たちは下記の大学(抜粋)に進学しています。詳しくは「合格実績」で確認して欲しいですが、これだけの実績とノウハウは日本一です。

  • Harvard University
  • Princeton University
  • Yale University
  • Columbia University
  • University of Pennsylvania
  • Cornell University
  • University of Michigan
  • Duke University
  • University of Washington
  • Northwestern University (以下略)

コラム【THEの世界ランキングの評価基準とは】

THEは、イギリスの教育誌Times Higher Educationの略称です。

さまざまな大学ランキングの中で最も権威があると言われています。調査項目の構成は4分野・16項目です。

「教育リソース(34%)」「教育充実度(30%)」「教育成果(16%)」「国際性(20%)」で「大学の教育力」を総合的に表すものになっています。例えば「教育リソース」の項目をとってみると・・・

  • 学生一人あたりの資金(8%)
  • 学生一人あたりの教員比率(8%)
  • 教員一人あたりの論文数(7%)
  • 大学合格者の学力(6%)
  • 教員一人あたりの競争的資金獲得数(5%)

「国際性」は四項目で構成され、全体の20%を占めています。

  • 外国人学生比率(5%)
  • 外国人教員比率(5%)
  • 日本人学生の留学比率(5%)
  • 外国語で行われている講座の比率(5%)

(安達昌二:お茶ゼミ√+特別顧問)

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