Chat GPT:新しい「革命」が進行している~「Chat GPT」「QRコード」「IoT」による変化~

はじめに

いま、とてつもない「革命の波」が来ています・・・

新型コロナ・ウクライナの侵攻に加えて、ITの社会による環境の変化です。

社会基盤の変化が引き起こす着地点が全くみえません。

ビジネス・学問・教育が、「この革命」にどこまで対処・対抗できるか?

特に、ここ数か月の間に竜巻を興している「Chat GPT」は、これまでに築いてきた「価値観」を根本的に揺るがし、襲っています。

簡単に、AIが人間を超える「シンギュラリティ」が起こるとは思いませんが、冷静に環境の変化に注視していく必要があります。

AIに支配される人達

Chat GPTの“可能性と危うさ”

Chat GPTが話題をさらっていますね。

先日、親しい受験生から「出願計画をChat GPTを使って作成した」という連絡がありました。自分の「模試結果と志望」を入れたら、最適な出願計画ができたというのです。共通テストの結果も加えたら、非常に具体性のあるプランができたというのです。

テスト勉強
受験ノイローゼ

「AIで描くイラスト」を調べていたら、本物とAIの絵画の比較ができるソフトがあったという報告もありました。改良していけば、限りなく本物に近づくはずです。

どちらがAIですか?
どちらがAIですか? 【画像の引用元
「Stable Diffusion」
「Stable Diffusion」 【画像の引用元

「Chat GPT」は、オープンAI社が開発したGPTと呼ばれる大規模な「言語モデル」を組み込んだ「対話型の人工知能」です。2022年11月に公開されて以降、まるで日本人とチャットしているような自然な言葉で答えてくれます。

言語モデルとは、「入力した文に続きそうな単語を予測して出力する」という仕組みのことです。共同通信の報道によると、アメリカの「医療企業の研究チーム」がChat GPTに米国の医師国家試験を解かせてみたところ、正解率は52~75%で、合格ラインとされる60%前後に達したとありました。

言語モデルのイメージ
言語モデルのイメージ 【画像の引用元
科学研究のサイクル
画像の引用元

言語モデルのほとんどが「機械学習型のAI」ですから、単語や文節の「並び方」が問題ですね。機械が膨大な過去の文章を読み込むことで「並び方のパターン」を認識する、各パターンにあらわれる「確率」をはじき出して、質問に繋がる文字列を表示する仕組みです。ですから現状は不確実でも、今後「強化学習」を重ねてAIの精度を高めていくと課題が解決されるでしょう。

いろいろな企業が、AIの研究を進めています。これが加速し、IT技術・新薬の創造・医療・エネルギー・自動車など「広い分野の業種」で、高い成果が出ていくことでしょうね。2023年は「革命:元年」です。

受験アドバイス

Chat GPTを取り込んだ「Microsoft社がBing」を発表すると、先日、「Google社がBard」を発表しました。大量のデータ・言語モデル・半導体の開発競争は、今後「対話型AI」を発展させるでしょう。が、ここで「偽情報」という新しい問題に当面することも留意する必要があります。「教育」分野では、偽データで「カンニング」が懸念されます。すでに、ニューヨークの公立学校は生徒の「Chat GPTの使用を禁じた」というニュースもあります。混乱を避けるために、フェイクを見破るAIの開発が必要です。

AIが精緻な論文を書く
AIが精緻な論文を書く

学校教育では、「作文・感想文・論文・志望理由書」などに活用されると予想します。これまでは、創造力・感性が要求される「絵画、音楽、デザイン」の分野では利用できないと言われていましたが、イギリスのスタートアップが開発した「Stable Diffusion」をみると、精巧な「画像生成AI」が公開されています。AIが大量の良質な絵画にふれて「審美眼」を養うならば、レベルが高い問題も解決が可能でしょう。

私は「日本の技術力」が発揮されるように、君が活躍してくれることを願っています。

自分のQRコードを作成しよう・・・

私たちが店頭のレジなどでよくみかける「バーコード(barcode)」は、縞模様状の線の太さによって数値や文字を表す「一次元」のもので、機械が読み取りやすいように「デジタル情報」にしているものですね。

しかし「QRコード」(Quick Response)は平面「二次元」になったバーコードです。「登録商標」がされていますが、(株)デンソーウエーブという日本の会社がつくったものです。特許権はオープンですから、無料で作成できます。

QRコード

二次元のバーコードは、数字・アルファベッド・日本語のひらがな・カタカナ・漢字も使用できますから「君のオリジナル作品」を造ってみましょう。

「教科情報」の科目への対応は・・・

高校2年生・1年生の君は、2023年度「共通テスト」の<教科情報1>の「試作問題」をやってみましたか?「現在の実力」で力試しです。自己採点は45点で合格です。大問1・大問2は80%できますか?「基本的な知識」を出題していますから、自分の実力を確認するのに丁度いいです。自分の理解度を確認して、令和7年度の実施までに「実力アップ」と「慣れ」を造るのです。

2023年 試作問題(一部抜粋)
2023年 試作問題(一部抜粋)

受験アドバイス

政府は「令和30年度に最大79万人のIT技術者が不足すると予想」し、早急の対応を迫られています。海外諸国からの技術の遅れを取り戻し、産業の活性化を図るためです。「AI技術者の養成」が急務です。2024年度に向けて、東京23区のデジタル分野の大学・学部の定員を拡充しようとしていますね。

「AI技術者の養成」が急務

だから、入試でも「共通テスト」をはじめ、情報系の科目は、ますます重要視されるでしょう。君は、この「流れ」に沿って学習を充実させていくことが賢明だと思います。君の進路に関わることです。

学校はどのように対応しているのか

私は、この危機感の中で、「カリキュラムの工夫」「実験的なプログラムの実施」に関わっています。「指導者が不足」は深刻ですが、嘆くより「変化に対応する取り組み」の方が現実的だと考えるからです。協力してくれる高校・教育産業がいくつもあります。

君は、この三つに大別したレベルに入りますか?

オンライン授業
勉強中にスマホを使う人
  1. 受験に関係なく「ITの基本と応用」に学習を推進する高校の生徒
  2. カリキュラムを組んで、受験にも一般的なIT教育にも対応する学校の生徒
  3. 受験科目として基本的な指導をするが、基本は生徒に任せる学校の生徒

公立・私立高のトップクラスの進学校に通っている人は3が多いですね。放任されているから、自分で対策をする必要がありますね。一般的な学校に通学している場合は、2・3ですね。すでに2で「入試に使う」ことも考えて指導している高校があります。が、何も考えていない高校がありますから心配です。

受験生

トップの受験生であったら、高3の10月から、一定期間に「集中」して取り組む姿勢が欲しいです。たとえ数学などで自信があっても「専門的な知識と技術」は、勉強しなくては得点できません。私は2を勧めます。「共通テスト」だけでなく、将来を見据えた知識・技能は必須だからです。

試作問題でQRコードが出題

すでに「試作問題でQRコードが出題」されていましたね。大問2の問3に「二次元コードの画像作成」がありました。知っていれば「何でもないこと」ですが、初めての人は戸惑いますね。高1・高2のいまから、演習の一環として共通テストの試作問題をやることを勧めます。高1のお茶ゼミ生は70点以上取れるハズです。

受験アドバイス

試作問題は、極めて基礎的な問題です。が、これらを前提として、積み上げられていきますから「レベル差が大きくなる」と予想します。君が大学に進学したら「データ分析」「プログラム作成」は、文系の人にも要求される能力です。「数学が苦手だ」とかいうレベルを超えています。君が大学を卒業する時は、すべてが当たり前になっているでしょう。

IOTであたらしい生活パターンを演出

近所のバス停のベンチに座っていたら、「QRコード」を読み取り、バスの到着時間のチェックしている人がいました。この人は、スマホで冷蔵庫・エアコンなど自宅の家電を遠隔操作しているようでした。スマホやパソコンをインターネットに接続させていたのですね。

IoT(Internet of Things)という言葉は、最近よく使われます。モノがインターネット経由で通信するという意味ですね。テレビやデジタルカメラ、デジタルレコーダー、スマートスピーカー等のデジタル家電を操作が遠隔地からも可能なのです。インターネットに接続すれば、家電の操作は簡単なのです。

スマートスピーカー
スマートスピーカー

我が家では、スマートスピーカーは「家族の一員」です。食堂のテーブルの上に置いたスマートスピーカーは、毎朝「おはようございます」と挨拶してくれます。そして、心地良い「定番の音楽」を流してくれます。家内が「今日の天気は?」と聞けば「晴れです」と答えてくれます。AIと対話しているのです。

これは、デジタル化された映像、音楽、音声、写真、文字情報などのデータがインターネットを介して伝達されるということです。センサー・ルータ・監視カメラなどがインターネットに接続され、外出先でもエアコンの調節や、掃除機ロボットなどで清掃ができるなど「実用化」が進んでいるのです。これらは、すでに君も実生活で体験しているでしょうね。

あらゆるモノがインターネットに接続

「デバイス」「ネットワーク」「アプリケーション」の三つの仕組みさえあれば、あらゆるモノ・コトへの応用ができますから、IoTは次世代産業に欠かせないものです。「ライフスタイルを一変させる力」を持っていますね。

ハッキング

しかし、君のインターネットに攻撃的なハッキングが入ったらどうしますか?あまりにも便利で効率的であるために、IoTのセキュリティには、大きな弱点が隠れていることを真剣に考えなくてはいけませんね。攻撃的なハッキングに対して無防備であることは許されないです。「便利さの落とし穴」です。

受験アドバイス

私がいう「新しい革命=Chat GPT・QRコード・IoT」のいずれも、これまでのシステムを破壊し、全く新しい社会構造を引き出すものです。市民革命・産業革命・ロシア革命とよばれるものは、政治・経済・技術・社会の根本を変えていくRevolutionを、日本で「革命」と翻訳したものです。学者によって「定義」が一律ではありませんが、古代中国で「革命」は天帝の意志(命)がかわる(革る)ことを意味し、王朝交代に使用されました。易姓革命です。「放逐」「禅譲」「簒奪(サンダツ)」と、使い分けています。Expulsion・Dismisses・Concessionを比較してみるといいでしょう。

(安達昌二:お茶ゼミ√+特別顧問)

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