近くをみる力・根源を見る力~激変に耐える力・耐えられる力~

はじめに

北京オリンピックが終わりました。

その裏で、ウクライナで「戦争」が勃発し、厳しい対立が続いています。

以前キエフに行ったことが思い出され、美しい古都が心配です。

今年度の「大学入試」が行われ、続々と「合否結果」が発表されています。

コロナ禍でリモートが普及し、一挙に私たちの日常生活を変えています。

大雪が降ったり、地震が起こったり・・・

一見関係ないようですが、「環境変化」の観点で見れば、同心円です。

大学入試は、こうした「テーマを設定して出題」することが多いです。

また、核兵器などを使用して人間がつくりだした「変化」が、「新しい地質世代」を切り拓いてしまったという「人新世」説があります。

「人新世」は、「じんしんせい」または「ひとしんせい」と読みます。

日常生活の「近く」で、世界の動き・環境変化を見る力が要求されています。

私たちが、勉強して立ち向かわなければならないものが、ここにあります。

北京オリンピックは、大きな「分岐点」

北京オリンピックが終わりました。

ドーピング問題と不可解判定に揺れ、人工雪の下で行われた大会でした。

純粋にスポーツに邁進し、健闘する選手の姿の向こう側に、随分政治色が濃い大会でした。「分断」を象徴する大会でもありました。

「オリンピック憲章」が、ほとんど詠われなかった不思議な大会でした。

公園にバッハ会長の胸像がクーベルタンの横に建立された大会でした。

北京冬季オリンピック開会式
画像の引用元
北京に設置されたバッハ会長像
北京に設置されたバッハ会長像 【画像の引用元

振り返ると、国家が前面に出た「ベルリン大会」・・・

企業利益が前面に出た「ロサンゼルス大会」・・・

もはや平和の祭典ではなく、「世界的規模の競技大会」にすぎない・・・

改めて「オリンピックとは何か」を問い直す時が来たと、私は思います。

受験アドバイス

カーリング競技の面白さ・厳しさを、オリンピックを通じて知ることができました。

受験と同じですね。捨て石を配置したり、ねらい(目標)のストーンを決めたり、初期作戦・中期の展開を練ったり、勝負を決めるラストで賭けをしたり・・・。

極めて、チーム(集団)の戦いであると共に、個人戦だということも同じでした。

何よりも、約3時間余りの「体力戦」であることも受験と同じでした。頭脳戦でも、神経戦であって、コーチ(指導者)の役割が重要だということもハッキリしました。

激震が走った「共通テスト」

なんとしたことでしょう!

「共通テスト」の出題傾向・内容が、極端に変わり大混乱になりました。

これでは「努力してきた受験生」が可哀そうです。

文科省の強い指導で「出題者が困ったでしょう」という意見がありますが、戸惑い苦しんだのは「受験生と彼らを指導する先生」たちです。

先日、静岡県のトップ進学校の先生方と情報交換会を持ちましたが、「共通テスト」への信頼が揺らぎましたね。

このままでは、受験生が離れてゆくでしょう。

私は、常にテストの「改革」が必要だと思いますが、「混乱」はダメです。

入試で、受験生を犠牲にしてはいけません。混乱を抑えるのが「大人の知恵」です。受験機会が生涯に一度しかない人が多いのです。

受験生を犠牲にしてはいけません

が、急激な「世界の変化」に対応できる力をつけることは必要なことです。

教育現場の意識と学習指導法の改革・改善が必要であることも事実です。

受験アドバイス

最近、数年間の超難関校(公立・私立)の世界史過去問を解きました。ここでわかったことは、19年度・20年度から、出題傾向が大きく「現代社会の課題」にシフトしていることでした。22年度の問題も見ていますが、アカデミックな傾向より、「現代の課題を踏まえた出題」が多くなっています。「共通テスト」を踏まえて、私立大学も大きなうねりを起こしているのです。こうしたことも意識して勉強しましょう。

「人新世」という学説を知っていますか

「人新世」(Anthropocene)は、日本語では「じんしんせい」または「ひとしんせい」と読む「新造語」です。

これは、人類の活動が、かつての小惑星の衝突や火山の大噴火に匹敵するような地質学的な変化を「地球に刻み込んでいる」ことを表わしています。

2022年(今年)の京都大学(英語)入試ではthe Anthropocene(人新世)に下線が施されて説明せよとの出題がされました。予めの知識があれば、相当有利になったはずです。2021年の早稲田大学文化構想学部の英語の長文・東京外語大の小論文(後期)にも出題されています。

これは、第二次世界大戦後・1950年前後に始まったと考えられています。

急速に進んだ人口の増加、グローバリゼーション、工業における大量生産、農業の大規模化、大規模ダムの建設、都市の巨大化、テクノロジーの進歩といった社会経済における大変化が、二酸化炭素やメタンガスの大気中濃度、成層圏のオゾン濃度、地球の表面温度や海洋の酸性化、海の資源や熱帯林の減少というかたちで、地球環境に甚大な影響を及ぼし、「新しい時代をつくっている」というのです。入試の出題理由も、この点を認識し、論述させたいのですね。

受験アドバイス

フィギアスケートの鍵山優真選手の飛躍は素晴らしかったですね。まさに「挑戦者」として、堂々と戦い「銀メダルを獲得」したのは立派です。

羽生選手や宇野選手という大先輩たちの陰で、謙虚にふるまい、愛され、リンクの上では堂々と戦い、他の選手に負けない実力を発揮しました。「次代を担う人材」として、しっかり伸びて欲しいです。それは君の姿とダブります。

ここで、チョット地質学の復習です

地層のできた順序を研究する学問を「層序学」と呼びます。これは「地質学」の一部門です。その層序学によると、もっとも大きな地質年代区分は「代」(古生代、中生代、新生代など)とよび、それが「紀」(白亜紀、第四紀など)に分かれ、さらに「世」(更新世、完新世など)に分かれますね。現在は1万1700年前に始まった「新生代・第四紀・完新世」と、いわれています。

しかし、1940年代半ばに核実験が始まり、自然界にはほとんど存在しなかった「プルトニウムの同位体」が世界中に放出されたことから、新しい「人新世」になったというのが、この学説なのです。これは10万年後にも「ウラン235」の層として残るはずだといわれています。

恐竜が絶滅したような、激しい変化と似ている

1950年前後という明確な区分が示すように、人新世の開始は「白亜紀末の小惑星衝突」に匹敵する、突発的で、恐竜が絶滅したような激しい変化と似ているというのです。

受験アドバイス

「人新世」はオゾンホールの研究でノーベル化学賞を受賞したパウル・クルッツェン氏らが、2000年に提唱しました。これを受けて2009年に国際地質科学連合で「人新世・作業部会」が設置されました。

宇宙船地球号
宇宙船地球号 【画像の引用元
人新世とは何か
画像の引用元

従来からも、地球環境の悪化に対する危機感の表明や提案がありました。

例えば、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』が発表されたのは1962年、バックミンスター・フラーの『宇宙船地球号操縦マニュアル』は1963年です。ローマクラブによる報告書『成長の限界』は1972年でしたね。

地球サミット「リオ宣言」は1992年です。京都議定書は1997年です。そして「パリ協定」は2015年ですね。この一連の流れと課題を整理しておきましょう。

リモートで勉強・仕事をする時代

「リモートで授業を受ける」ことが、当たり前になっていますね。

しかし、リモート授業の「ノウハウが確立していません」から、学校・先生・地域の「指導レベルの格差」が大きく、とても不安定です。このままでは、分断された児童・生徒が困るだけです。

リモート授業

保護者の皆さんも、コロナ禍で、ビジネスのスタイルがすっかり変わり、会社に出勤しないで、自宅勤務で「リモートで仕事をする人」が多いですね。

オフィスの中に、自分の机がなくなってしまった会社もあります。

リモート勤務

この激変の下では、君が大学を卒業する前に、ビジネス界は大きく変化してしまうでしょう。社会全体のシステムが変更し、オフィスビルの様相も変わってしまっていることでしょう。そうした変化を覚悟して勉強しなくてはいけないですね。コロナが終わったら以前の生活に戻る、ということはないでしょう。

受験アドバイス

共通テストのカンニングは、とても深刻な問題を投げかけています。

「素人の受験生」が、ITに詳しい支援者の助力を得て、「簡単に」新しい形のカンニングを成功させてしまう。恐ろしいことです。これでは、公平な受験ができません。

私の家にも「ネット上の詐欺」のメールが頻繁に届きます。高齢者や若者が狙われているのです。酷いものです。組織的な、悪賢いサーバーは、格好のネタを見つけ、利益を得ようとしています。「受験もターゲットに」なっています。気をつけましょう。

ネットワーク犯罪

早急に、徹底したガードが工夫されなければ、入試が混乱します。最近、有名大学の「リモート講義」を学生が悪用したというニュースもありました。私たちの「安易な気持ち」が悪の巣窟になっていくのです。

激変に耐える力・耐えられる力

2025年から新カリキュラムに沿った「共通テスト」が始まります。

この中に「情報」という新しい教科も採用されます。「2単位で100点」だというニュースも広がっています。

しかし、多くの学校で、教科指導ができる教師が不足しています。

最低限度の指導ができるプログラム教師がいません。また生徒が使うデジタル端末機も多様です。指導法もバラバラです。困ったことです。

「情報」の教科指導ができる教師が不足

すでに、義務教育の段階から「デジタル格差」が大きいのですから、しっかり準備してください。不安な人は、お茶ゼミ√+の先生に相談してください。

受験アドバイス

君は、すでにスマホをすっかり使いこなしていますね。いまやIT機器は、日常生活の一部分です。ITは猛烈なスピードで進歩しています。学習やビジネスの形態はどうなるのでしょうか。ネットワークはどうでしょうか。今後の変化が予測できません。

そこに「戦争の臭い」まで近づいてきました。こちらも予断が許されません。いまや、多方面から変化に耐え、それを乗り越えていく「強さ」「知恵」が要求されています。激変に耐えられる「しなやかな適応能力」をつけましょう。頑張りましょう!

(安達昌二:お茶ゼミ√+特別顧問)

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