高2・高1生は大学入試を静観してはいけない!~学力格差が問題なのは高2年生以下だ~

はじめに

いよいよ9月です。

「学力格差」や「学力低下」が問題にされていますね。

高校2年生・1年生は、「まだ時間があるから」と、他人事にみているのが、現状で、正直なところだと思います。

これが、実は怖いです。とても、とても・・・

実は怖いです。とても、とても・・・

高3生は、今年の入試のために「一直線で行く」しかないですが、高2生以下の学力格差が表面化するのが「これから」ですからね。

今回は、私が理解している情報と方向性を「Q&A」でまとめてみよう。

なぜ、「静観」してはいけないの?

現高2生が受ける2022年度入試は、「共通テスト」2年目ですね。

だから、来春(2021年入試)の様子を見てからでいいと考えがちですが、これは危険です。

9月からは「高校生」ではなく「受験生」です。実際の入試はもう始まっているのです。

(1). 共通テストの日程は、毎年「1月第3土曜日・日曜日」です。

そんなことは「未定」だろうと思う人がいるでしょうが、「日程を動かす」と国公立大入試だけでなく、私立大学の入試の全体を動かさなくてはならないのです。だから「ほぼ決まっている」と考えて対策を練るとよいでしょう。

大学入試

(2). 「共通テスト」も2日間で実施するの?

共通テストを「2日間ではなく3日間でやったらどうか」「試験時間が長すぎる」という意見がありますね。

これらの課題は、センター試験の時に「検討」をした時期もありましたが、結局、変更しませんでした。

なぜなら「基本システム」を動かすと、すべての大学の入試を巻き込んだ変更をしなくてはならないからです。

「共通テスト」の実施に当たり、いろいろと試行錯誤してきましたから、私は高2生が受験する2022年度は「変更しない」と思っています。「新しい学習指導要領」と関連させて検討するからです。

受験勉強

だから、コロナの影響などで、よほどのことがない限り、1月15日(土)・16日(日)に実施すると思います。高2生の「受験ゴールの目安」です。

(3). 2022年度入試では、「第2日程はない」でしょう。

コロナの第2波・第3波という「異常事態」の発生は、想定外になります。

が、2022年度入試の「第2日程はない」と考えて「共通テスト」対策をしましょう。状況は変化してきますが、現在の段階では、これが賢いです。

勿論、人間の衆知を集めてコロナ禍を克服するという「期待値」を込めてですが、追試もこれまで通りの実施になると考えていけばよいと思います。

2022年度入試の大学別受験科目を確認してください

(1). いま、学校の3年生になった時の教科選択で、「大学入試の受験科目との関係」をどうするか・・・と迷っている人がいると思います。

志望校によって、カリキュラム選択が決まってきますからね。

私が、現役で「進路指導の相談」に乗っていた時に、センターテストで高得点を取ったにも関わらず、「志望校を受験できないケース」がありました。

担任の先生が、こうしたことに関心が薄かったからです。

お茶ゼミ生には、こんな不手際なことはないと思いますが気をつけて下さい。

迷っている人がいると思います

(2). 試験科目は、大学が「2年前に発表するルール」になっています。

だから、大学のホームページで必ず確認してください。

教科選択と受験科目の関係が深いですからね。

高1生は、文理選択で悩んでいる人が多いでしょうが、高2生は、教科選択で迷うのですね。「受験科目」で、授業の1単位/時間は大きいですからね。

志望大学で「変更があるか否か」は、自分で確認することを勧めます。

進路指導

お茶ゼミでは、進路指導がしっかりしていますから、担当者に相談に乗ってもらうといいですね。遠慮はいりません。「夏期講習」の教科選択・レベルを合わせて「面談」してもらうといいですね。

私立大の入試はどうなるの?

(1). 基本は、現高3生が受験する来春(2021年度)と変わらないでしょう。

実は「変わりようがない」のです。2月の「受験スケジュール」の一覧表を見てください。大学・学部でいっぱいですね。変更のしようがないほどです。来春(2021年度入試)は、この中に「追試を入れなさい」と文科省が指示を出したので、私立大学の入試担当者は苦労しています。

受験スケジュール

次年度は、今年の志願者の集まり方次第で変更する大学があるかもしれませんが、「上位大学の大幅な変更はない」でしょう。受験生の募集は「受験料」の増減に関わるので難しいのです。大学間の駆け引きもあります。

(2). 新設学部・学部改変・募集定員の変更に留意すること

「受験スケジュールの変更」があるなら、新設の学部・専攻がある大学などを志望する場合です。「スポーツ学部」の新設が許可されたり、試験科目が一部変更されたりする学部・専攻があるかもしれませんが、学部の名称が変わっても、中身は変わらないという大学・学部がありますから、「学部案内」などを丁寧に検討することを勧めます。

学部案内

私立大学は、推薦入試で入学者を確保する大学が多いですから、「一般入試は、競争が激しい」です。学力をしっかりつけてください。

8月までは「高校生」・9月からは「受験生」です

私は、全国の高校に「進路講演」に行きました。そこで聴衆の高2生に「ちょっと顔をあげてごらんなさい」・・・「なるほど、君はまだ高校生の顔ですね」「君は受験生の顔になっている」と話すことが多かったです。

(1). 「高校生の顔」と「受験生の顔」のどこが違うか。

まず、「目つきが違います」ね。高1生あたりでは、穏やかで、好奇心溢れる眼をしています。「大学入試なんて、まだ早いよ!」と、どこかのんびりしています。

私は、世界中を旅してきましたから、講演の「小道具」として、「サハラ砂漠の砂」と「ネパールの岩塩」と「黄砂」をもっていくことがあります。この砂を触って、高校生がわいわい騒ぐのですね。

岩塩を舐めて「苦い顔」をした目が可愛らしかったです。

「受験生の眼」をした高2生は鋭いですね。「余分な話より役立つ情報を提供しろ」と睨み返してきます。「なんだ!それっぽっちのことなら知っている」という目を返してきます。だから「それ以上の話」をしなければ通じません。

お茶ゼミ生はどちらでしょうか1 お茶ゼミ生はどちらでしょうか2

お茶ゼミ生はどちらでしょうか。

高2の8月までは高校生の「素直さ」が大切です。しかし、9月からは「鋭さ」を習得して行くことも重要です。

勿論、この両方が重要であることは間違いないですが、この夏はチェンジのタイミングなのですね。

「夏期講習」が切り替え時です。「なんとなく」では移行しないのです。

(2). 来年の首都圏の私立大学の入試の見通しは?

コロナの影響があって、今年の「志願者数」に変動があるかもしれません。ここは予測不可能です。

しかし、大雑把に言って「地方の私立大学への問い合わせ」が多いと言われます。

首都圏の人が地方に行きたがらないことの反語です。

MARCHクラスの大学に進学しても、オンライン授業とか、下宿代など生活費がかかるから、「首都圏に行くメリットがない」という理由が多いようです。

予測不可能1 予測不可能2

今年の入試結果によりますが、首都圏で自宅から通学できる人はいいですが、どんなに独断と偏見を駆使しても「読み切れません」ね。

また、マスコミの煽情的な情報に振り回されないように注意しましょう。

首都圏の上位大学の志望者は変わらない

しかし、首都圏の「上位大学の志望者は変わらない」という声もあります。

大学の伝統・4年後の就職活動・学問レベル・伝統文化・海外交流・優秀な先輩の存在などからいって「崩れない」というのです。

上位校を志望する高2生は「目標」を定めて「傾向と対策」を練ってください。

総合型選抜・学校推薦型選抜はどう考えたらいいですか?

(1). 「総合型選抜」は、自分の特徴を活かす試験です。

だから、大学・学部が要求する特性にあっていれば、志望するのは賛成です。

「この大学で何を学びたいか」という志望の動機を明確にしてチャレンジするといいですね。

文科省も推奨している受験パターンです。

学校推薦型選抜

(2). 「学校推薦型選抜」は、学校長の推薦が必要です。

校内の選考になりますが、推薦に値する「実績」が欲しいです。

校内選考では、成績はもとより、部活動や生徒会活動なども評価されますから、積極的に活動することを勧めます。

先輩たちの実績の上で「評価」されますから、日ごろの「高校生としての生活態度」に気をつけて下さい。

気をつけてください

メンタルの強化に努めましょう

受験にはメンタルの強化が必須です。「集中力」・「体力」・「メンタル力」をつけるのです。これは、いわゆる「学力以上に重要」なことです。簡単なようで非常に厳しいです。体力が続かない。精神力がないのでは、受験に勝ち残れません。人間として「生きる力」を強化するのです。すべての基本です。

(1). 体力をつけましょう

受験勉強に集中するといって、高2になったら「運動を止める」のは危険です。特に運動部に所属してきた人は、できるだけ運動を継続する機会と時間を確保しましょう。私は「長時間机に向かっている肉体を造れ」と言いますが、運動をするなとは言いません。自分で走ったり、自転車をこいだり、所属していた部活のお手伝いをしたりしてください。

体力をつけましょう1 体力をつけましょう2

(2). コロナの感染に注意しましょう

濃厚接触者は、登校できませんね。ましてや、受験はできません。

だから、自分が濃厚接触者とならないように、「感染者がいそうな場所」に行かないように注意しましょう。

手や指の消毒はもちろん、手洗い・うがい・マスクなど三密を避ける工夫を継続しましょう。

日常的な訓練ですから、意志的に実行しなければ「習慣化」しません。

コロナの感染に注意しましょう

(3). 「長時間マスクをしたまま勉強」するといいです。

訓練です。コロナが簡単に収束しないことを前提にして、自衛するのです。

長時間マスクをしたまま勉強

現役生は悲鳴をあげながら伸びていく

(1). 「共通テスト」で著しい変化があったのは「英語」です。

(i). Readingは、すべての基本ですから「高得点を取る」ことができるように、しっかり勉強しましょう。

出題される「分量が多い」と予測します。量に圧倒されないように、日ごろから、たくさん読んでへこたれない強い精神力を養っておきましょう。

しっかり勉強しましょう

長文の内容にとらわれず「情報処理だ」と割り切って、スピードよく読解していく「訓練」をすると良いでしょう。

内容理解に悩んで、ストップしたらやり切れないでしょう。

(ii). Listeningは、大学によって「配点比率」が少しずつ違いますね。

今年の「共通テスト」の結果を見ないと何とも言えませんが、新しい形式だからと言って、戸惑ったり、過剰に反応したりしないで「慣れる」ことです。

いろいろな機会を利用して慣れてください

この二つとも「集中力」がないとやり切れないです。これも実力です。

いまから「何が来ても平気である」ように覚悟して努力してください。

(2). 受験は、土・日・長期休暇など、休日の使い方が分岐点です。

お茶ゼミの「講座」「講習」「特講」を有効に使いましょう。条件は誰も同じです。

全国にはライバルが沢山います。コロナ禍を恐れず、毎日登校して勉強している高校生が沢山います。

このパワーが学力差を埋めていくのです。

みんな「覚悟」して闘っているのです。すでに、戦闘は開始されているのです。

そして、高2と高1の過ごし方が「分岐点」です。

(安達昌二:お茶の水ゼミナール特別顧問)