お茶ゼミブログ

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2021/8/10 地歴公民 片岡


夜空の青を微分せよ


皆さん初めまして。

お茶の水ゼミナールで日本史を教えている清原大輝と申します。

普段は渋谷校と吉祥寺校で授業を担当しています。

進研ゼミオンラインライブ授業も日曜日にやっています。



今回、片岡先生から貴重な機会をいただきましたので、

このブログを読んでいただいている皆さんに向け、

私からのメッセージをお届けしたいと思います。


この記事がブログにUPされるころ、

お茶ゼミ生の皆さん・全国の受験生の皆さんは

夏休み期間の勉強に勤しんでいるかと思います。

夏の終わりには模試も控えているでしょう。

周りがやっている姿を見ると、

自分もやるしかないという状況に追い込まれるものだと思います。



ここで考えておきたいのは、そんな夏が終わった後の状況です。

夏の勢いそのままに突っ走れるのが理想ではありますが、

なかなかそうもいかない人もでてくるのではないかと思います。

「夏休みに頑張ったはずなのに模試で大して成果がでなかった」

みたいな状況が発生すると、

勉強に向かう気力が低下してしまうこともあるでしょう。



しかしそこはずるずると落ち込むわけにはまいりません。

放っておくとやがてそれは自らを勉強から遠ざける口実となってしまい、

ますます勉強から離れてしまうことになるからです。

何とか立ち直る必要があります。



先ほどは模試の例を出しましたが、

模試以外の場合でもそうです。

何かの事情でモチベーションが下がった時に、

再びそれをあげることが出来るのはあなた自身にほかなりません。

モチベーションをあげるためには、

「原点に立ち返る」ことが必要です。



そんな私の考えを代弁してくれるような

短歌に数年前に出会ったので ここで紹介させてください。

京大短歌会の大学1年の方が 高校生時代に作った作品(2011年発表)のようです。

「問十二 夜空の青を微分せよ 街の明かりは無視してもよい」

率直に、とても上手な歌だなと素人ながらに思いました。

数学の問題の定型も満たしているし、

短歌の五・七・五・七・七の定型も満たしています。

いろいろな解釈が成り立ちそうな歌ですが、

私はこの短歌を「エール」だととらえます。



「微分する」とは、かなり大雑把に説明すると、

「一番根底にある本質を突き詰めて、求める」ということです。

そして「夜空の青」について。

夜空の色といえば黒を思い浮かべるかもしれませんが、

空はある時から急に黒になるのではありません。

昔旅行に行ったときに聞いた話なのですが、

三大夜景で有名な函館でも、現地では、 いわゆる「夜景」が見える前に、

「青夜景」と呼ばれている時間帯があるそうです。

黄昏時、夕焼け空だったのが夜空に変わるまでの間の絶妙な時間帯。

そこが「青」なのです。

つまり、この短歌で「微分せよ(突き詰めよ)」といわれている 「青」とは、

「何かが変わるとき。その瞬間。」ともいえるのです。

皆さん、自分の「青」はありますか?



勉強に身が入らなさそう、煮詰まってきた、という時には、

「自分は何のために頑張っているのか」

を思い浮かべるようにしてください。

ひとまず「街の灯り(周囲の反応や他人の動向)」は無視してもよいので、

自分の「青」を微分しよう。



ちなみに、このような解釈をすると、

やはりこの歌の先頭は「問十二」でなくてはいけません。

「問一」ではダメ、「問十」でもダメです。

問十二にはどのような意図が込められていると思われるか、

ぜひ考えてみてください。



また機会があればお会いしましょう!




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