お茶ゼミブログ

2021/6/2 地歴公民 片岡
最近みかけたフレーズにこんなものが
(アメリカの空港などの看板に書かれています)。
みんなはこれをどう訳しますか?
前半がいまいちピンと来なかったので、翻訳アプリにいれてみたら、
「学校、あなたの友達」となりました(笑)。
あまりの直訳に失笑してしまいました。
もちろん、school=学校で間違いはないのですが、
このフレーズではyour friendsと目的語を取っているので、
動詞として使われていることが分かります。
こんな機会がなければ、おそらく人生の中で
schoolを辞書で調べることはなかったと思いますが、
調べてみました。
「school」
①名詞で使用される場合
学校、授業、道場、流派、流儀
②動詞で使用される場合
人を教育する、馬などを調教する、
しつける、訓練する、教え込む、鍛える、群れをなす
正直、schoolにこんにも意味があるとは思いませんでした。
最初にあげたフレーズはschoolを動詞として使っているので、
②のどれかしらの意味が使われます。
時事的なことも絡みますが、
現在もコロナの感染が落ち着かない中で、
空港などでは徹底した感染対策および注意喚起を行っています。
つまり「距離をとることを、周囲に徹底せよ」
というのが妥当な訳になるのかなと思います。
なんで、こんな話をしたのかというと。
お待たせしました!←誰も待ってはいないかも
太宰治の『正義と微笑』の話につながるからです。
ぜひ、前々回のブログを参照してから、
今回のブログをみてほしいなと思います。
改めて、『正義と微笑』を読んで、
文章の素晴らしさはもちろんのこと、
「学ぶ」ということの意味を改めて考えさせられました。
とくに響いたのは「カルチベート」という言葉です。
この言葉こそ、受験生が意識するべきではないのかと思います。
cultivate
①(土地を)耕す、耕作する、開拓する
②(植物・作物などを)栽培する、(水産物を)養殖する、(微生物などを)培養する
③(才能などを)養う、(頭・心を)鍛える、(人を)教化する
④(友情・愛情などを)はぐくむ、(面識・親交を)築く
⑤(芸術・学問などに)親しむ
⑥(ひげを)はやす
太宰治は③の意味で使ったはずですが、さすがですね。
「カルチベート」という言葉、
「カルチャー(文化)」とも関係していて、
「耕す」と「文化」は英語においては同じ語源を有しているんです。
つまり、文化は「こころを開拓してできるから」ということのようです。
農耕を意味する表現が、文化にもつながっている。
ここに太宰治の意図が滲み出ているような気がします。
受験生も、この言葉を意識しつつ、自らもまた、
日々、カルチベートさせていこうと思います。
最後に。徐々に、模試を受ける機会が多くなってくるかと思います。
模試は、あくまで模擬試験なので、結果に一喜一憂せず、
解けなかった問題をすぐ復習してください。
その際、間違えた問題ノートを作ることをオススメします。
自分も受験生の時に作っていました。
現役で難関大学に合格したいのであれば、
祝日もなく蒸し蒸しとした6月を
いかに乗り切るかが鍵になってきます。
改めて、学習計画を見直して、夏期講習に向けての土台作りをしましょう。
Q&A
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