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2014/5/30 英語 尾形


2014年度早慶入試から見えてくること~「難関大の文法問題」とは~(2)


慶應法学部の問題の解説の続きです。


誤りを含む文を選びなさい。

1. He has grown up into a fine young man.

2. He was grown up by his grandmother.

3. He grew up by himself.

4. He grew up on a diet of fish and chips.

5. He is grown up now.

(14慶應大学・法学部)



解答は2です。



この問題を解くにあたっては、

「自動詞は受け身にならない」という「ルール」が

試験会場で頭に浮かんで解けた、

ということではないんじゃないかな、という話です。



おそらく、この問題がきちんと正解できるという英語力の持ち主は、

そういうルールが頭に浮かぶ「前」に、



2.の選択肢、へんじゃね?



と気づくことができたと思うのです。



そう思える人とは、つまり

「構造を分析して『意味をつかむ』」癖がついている人、

ということです。

grow up「育つ」。bring upは「育てる」。

前者は受け身にできないが、後者は受け身にできる

(be brought up「育てられる」)ということは、

日本語でも英語でも同じです。

(ちなみに1は完了形なのでOK。「彼は成長して、立派な若者になった」。

3, 4も問題ありません。5の選択肢は切り辛いかもしれませんが。

自動詞は過去分詞で「完了」の意味を表せますのでOK)。



前の記事にも書きましたが、

こういう問題はあまり問題集などには取り上げられていません。

なので、対策に困ったり、

あるいはへんに「難問」だと思い込んだりしてしまい、

頭がフリーズする人がいると思います。



しかし、難関大の文法問題って、

「一種の読解問題なのだ」

と思えば、実はそうこわくないのです。



文法の4択問題も「4つの選択肢のうち、どれを入れれば

『意味をもった正しい英文』を作れるか」



皆さんが苦手な誤文訂正問題も

「『意味をもった正しい英文』になれないのはどれか」

を問うているという点では、ほら「読解問題」でしょ?



ですので、これは以前も書いたことなのですが、

「市販の問題集はやり終えたが、どうも文法に自信がない」という人、

問題集を何度もやるということに加えて、

読解をどんどんこなしていきましょう。

読解というのは「正しい英文」を数多く目にしていく、

という作業でもあります。

読解を通じて「正しい英文を見る目」を養っていくことができます。




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