お茶ゼミブログ

2013/7/1 英語 尾形
「市販の文法問題集をひととおり解き終わりました。
答えはもう覚えちゃってるし、新しいのを買ってもっとガンガンやるべきでしょうか?」
という質問を受けることがよくあります。
真面目な受験生に多い悩みです。
この質問に対する僕の答えとは…
問題集は、丁寧にやりこんだものを1冊手元に置いておく、
多くても2冊でじゅうぶんでしょう。
「でも不安」という人は多いと思いますが、
実際に受験で出る文法問題って、こういう類のものです。
空所にあてはまる適切な語句を答えよ。
Some claim that it is the local police that are causing the violence by firing guns
at stone-throwing crowds. The organizers of the protests say that they would be
fairly peaceful if they ( ) less harshly.
1. were handled 2. may have handled 3. should have handled 4. had handled
(11年慶應大学・商)
【解答】1
【和訳】石を投げる群衆に対し、発砲を行うことによって
暴力を引き起こしているのは地元の警察だと主張する人もいる。
抗議運動の主催者たちは、これほど厳しく扱われなければ、
我々はかなり平和的であると述べている。
that節内のwouldに気づけば、
何のことはない「仮定法過去」の理解を問うている問題です。
一読してわかることは、問題文が「長い」ということです。
近年の難関大の文法問題の特徴と言っていいと思います。
最近、特に思うのですが、この種の問題って
「ドリル形式の問題集をいくつもいくつもやる」
ことによって正答率があがる、ということはないですよね?
この問題が、「仮定法過去だ」と気づくには、
とにかく問題文をごりごり読む必要があり、
つまりは読解問題の一種だ、とすら言えるわけです。
入試の文法問題とは、極言すると、受験者のもつ
「正しい英語のセンテンスとはどういうものか」の感覚を問うている
わけであり(だからこそ難関大になればなるほどドリルでは
対策が効かない誤文訂正問題が問われるのです)、この力とは
「正しい英文にできるだけたくさん触れる=たくさん読解問題を解く」
ことによって培われる部分も大きいのです。
なので、 「文法問題集はひととおり終わった、でも文法が不安」
という高3生諸君、とにかく読解の量を増やしていきましょう。
高2生は、まずは「仮定法過去とは」といった
基礎的な理解を徹底しましょう。
今の皆さんは四択などのドリル教材をしっかりやる時期です。
早慶を目指す高2生諸君の勉強法については、以前にも書きましたが、
7月15日(月・祝)に行われる
「早慶ミーティング特別編 早慶への特別講義
~高2夏から始まる合格への道」
の中でも話していこうと思います。
夏休み中、そして夏以後の学習の指針が見えるような
授業をしようと思っています。
興味がある人は是非足を運んでみてください。