お茶ゼミブログ

2012/7/30 国語 秋元
この夏で何かが変わる、変えてみせるとか思ってはいないだろうか。
少なくとも僕は否定しない。
なぜなら、僕も42回目の夏をやっぱりそう思って迎えているからだ。
一夏、ざっと40日間、6週間もある。
おまけに太陽は連日ギラギラの大盤振る舞い。
何かが変わらなきゃ嘘だろう。
そう思って、僕も高1の時突発的に自転車で日本横断してみたのだ。
たしかに変わったんだよな。
3日くらい。その話はまたいつか。
受験生、たとえば、お茶ゼミ生にとって、夏はどう過ごすべきか。
という解は、あまりドラマチックではないかもしれない。
だって、取得講座の予習・復習をこなしているだけで
十分40日は消費するからだ。
だから、合格するために夏はどう過ごすべきですか
という問に対しての解は、
「しかるべき予習をして講義はすべて出席して
しかるべき復習をこなすだけ」である。
そうこうしているうちに、
たぶん予期しないドラマに遭遇したりもして、
受験が終わってからしばらく経って、ふとしたときに、
ああ、あの夏は掛け替えのない日々だったんだなと思ったりするのだ。
たぶん。
もう少しアドバイスらしきことを付け加えるならば、
40日間という時間は一つの新しい習慣を身に付けるに足る
長さだということ。
習慣とは第2の才能だといったのはパスカルだったか。
夏はデビューするのにふさわしい季節だ。
実は僕もこの夏ひそかに生まれ変わろうとしていることがあって、
何かというと、とても恥ずかしいから小声で告白すると、
僕はお箸が正しく持てないのです。
小5のときに一度矯正箸で挑戦してみたのだけど、
もう1日でイライラしちゃって挫折して以来ずっと持てないでいるのだ。
けれど、今年、入院してせっかくリボーン体験をしたので、
これを機会に何か本当に変わってみようと思って、
今ひそかに「正しいお箸の持ち方」の挑戦中なのだ。
42歳にして矯正箸を持って食事をする光景は
かなりの恥辱プレイだと思うが、
もうかれこれ一ヶ月近くも続いているのです。
まだ自然にうまくは持てないのだけれど、
ちゃんとお箸が使えるようになったら報告します。
42歳、後厄の僕でさえ変わる自分を楽しみにしてるのだから、
ましてや10代の君らは一夏に大いなる可能性を求めていい。
最後に老婆心ながら注意事項。
この夏、多少の無理はするべきだけど、体には気をつけてね。
僕は高3の夏、某予備校の夏期講習初日で授業を受けていたら
頭がグルグルしだして、あれれ、おかしいな、
と思って熱を計ったら生まれて初めて40度近くもあって、
原因不明のまま丸2週間寝込んじゃって、
講習全部おじゃんにしちゃって、
何にも勉強できないまま夏が終わり、
紅顔の少年だった僕の頬はげっそり痩せこけ、
9月になって学校に行ったら担任の先生が
「お、秋元、顔が引き締まったなあ。夏、相当やりこんだな。
よく頑張った! これは受かるな。おれにはわかるよ」
とお褒めの言葉をいただいてしまった。
その時、僕は、ああ、きっとおれは浪人するなと確信したんだ。