mRNAワクチンの発見者がノーベル賞受賞

はじめに

2023年のノーベル賞「生理学・医学賞」は、mRNA(メッセンジャーRNA)活用技術を開発し、新型コロナ実用化にもつながる貢献をしたアメリカのペンシルベニア大の「カタリン・カリコ非常勤教授」と、「ドリュー・ワイスマン教授」に贈られました。

この「技術」を使って新型コロナウイルスに対するワクチンが開発され、何百万人もの命を救ったことが評価されたのです。

mRNAは遺伝子のコピーであり、その「情報をもとに体内でたんぱく質がつくられ」ます。この仕組みを利用して「体内でウイルスのたんぱく質をつくれば」、本当の感染にさきだって「免疫細胞がウイルスと闘う準備」が整えられるというわけです。

再掲が多くなりますが、この際、コロナ禍に関する情報を整理しましょう。

RNAとは・・・

私たちは、「200種類以上の多種多様なウイルスの中で生活」しています。風邪を引き起こすといわれるライノウイルスなどです。根絶することは絶対できないのです。そこで、「NID国立感染症研究所」が提供している資料を借用してコロナウイルスとリボ核酸ウイルス(RNA)をみましょう。

左:コロナウイルス 右:リボ核酸ウイルス
左:コロナウイルス 右:リボ核酸ウイルス 【画像の引用元

DNA(ディオキシリボ核酸)に比べてリボ核酸(RNA)は変化しやすい特性を持つため、RNAを遺伝子に持つウイルスは特にいろいろと変異するのだそうです。「新型ウイルス」がどんどん生まれる理由はこんなところにあるようです。中国・武漢の研究所から「ウイルスが流出」したという説がありますが、真偽のほどは分かりません。が、全く「新しいウイルス」であることは間違いないですね。

研究所からウイルスが流出...?

「人間は大自然の一部のメンバーでしかないのに、人間の力で大自然を征服できると考えることは傲慢しかない」と長野県に住む朋友が手紙をくれました。

人間の力で大自然を征服できると考えることは傲慢しかない

「従来のワクチン」と「mRNA」の違い

私たちは、インフルエンザワクチンなどを接種しています。これは「不活性化ワクチン」です。「生ワクチン」や「不活化ワクチン」は、病原体のウイルスや細菌を別の宿主や「細胞で増殖」させて使用するものですから、免疫が発生するまでに「長い時間」がかかります。「スピードよく」というわけにはいきません。今回のような緊急のパンデミックに「対応」できないのです。開発が遅れたら「かかった時間だけ死者が多く出る」のです。

RNAワクチンと従来のワクチン
RNAワクチンと従来のワクチン 【画像の引用元

COVID-19のワクチン開発では、「ウイルスの遺伝情報に基づいて」ワクチンを設計する「遺伝子ワクチン」であるmRNAワクチンが採用されたのです。

mRNAは、ドイツのウール・シャビン博士・エズレム・ディレジ博士夫妻が、「RNAを使ってワクチンを開発する方法」や「新型ウイルスからの保護するワクチン」を企業に提供し、「COVID-19」に有効なワクチンに繋げたのだそうです。

私は7回の接種をしました

私は、すでに7回目のワクチン接種をしました。正直なところ、私も接種に不安を感じました。「大丈夫だろうか?」という不安は、接種後に熱が出たり、吐き気を持ったりした友人がいたからです。

接種に不安
ウイルスと抗体

私が接種した「mRNA」は5~6か月程度の効果があるといわれます。だから何度も接種する必要があるのです。友人の中には「怖い」といって、接種しない人もいます。「新しい形のワクチン」だからです。専門家によれば、このワクチンは「ポリエチレングリコール(PEG)」という化合物を使用しているので、「副反応を起こす確率」が、高いのだそうです。

しかしウイルスから複製されたmRNAは、私たちの「細胞の染色体に組み込まれることはない」そうですから、過剰に神経質になる必要はないと、私は思っています。

コラム【COVID-19の免疫システム】

「COVID-19ウイルス」の表面の「スパイクタンパク質の遺伝情報mRNA」を、あらかじめ「体外」で合成して「脂質ナノ粒子という物質の中に入れて接種する」ことです。接種によって人間の体内で、遺伝情報をもとに、細胞がウイルスの一部のタンパク質を自分で作り、そのタンパク質に対する免疫(遺物攻撃準備と体制)があらかじめつくられるシステムです。

だから、smoothに行かない場合は、拒否反応が起こるのですね。それが熱になったり、吐き気になったりという症状になるといえます。この技術をカイコ博士が20年も研究していたのです。

ワクチン接種の副反応
COVID-19ワクチン

1年未満という短期間に、mRNAの方法は「スピードよく」実用化が拡がり、世界中の何百万の人の命を救うことができた技術はすばらしいです。従来の手法ではとてもできなかったことです。だからノーベル賞が贈られたのです。

臨床実験(治験)で「90%以上の有効性」が示されたことは特筆することです。今後、世界中の研究機関・企業が次の「癌細胞」「アルツハイマー」などのmRNAワクチンの開発につなげると思います。

コラム【ビオンテック社とファイザー社の協力】

ドイツのビオンティック社のウール・シャビン博士とエズレム・デュエジ博士夫妻は、研究者であると共に起業家です。夫妻は、RNAを使ってワクチンを開発する方法・新型ウイルスからの保護するワクチンを開発して「COVID-19」の予防に有効なワクチンを商品化しました。

これまでは、ウイルスの遺伝子配列がわからなかったので、夫妻の研究成果は多大な影響を持ちました。夫妻が造ったビオンティック社という企業は「mRNAの技術を用いた研究・開発」を担当し、ファイザー社のワクチン製造・流通と協力して、世界中にワクチンを広めました。二人の研究と成果がなくしては、コロナに立ち向かうことは出来なかったです。

COVAX(コバックス)ファシリティ

COVAXとは、CEPI(感染症流行対策イノベーション)が、WHOと協力して主導する「ワクチン共同購入の仕組み」です。

世界の190か国が加盟し、2020年に発足した組織です。

2017年、ダボス会議の決議に沿ったもので、ノルウェーに本部があります。

人類が当面している壁(コロナ)に対応するものですから、官民連携で、世界中の人間が一致団結して立ち向かうものをさしています。

コラム【NID国立感染症研究所】

「新型コロナウイルス=SARS-CoV-2」に対応するワクチンのCOVIDは本来「新型の肺炎」のことです。従来の肺炎に新型がついたのですね。この型は「2019年に確認された」そうです。

「COVID-19ワクチン」は、ファイザー社やモデルナ社の「mRNAワクチン」として、初めて「実用化」されました。「SARS-CoV-2」のスパイクタンパク質の設計図となるmRNAを「脂質の膜」に包んだ製剤だそうです。

私は素人ですから、関心がある人は「NID国立感染症研究所」のウェブサイトを見ることを勧めます。

新しいワクチン接種法の可能性

人類はコロナ(COVID-19)というウイルスに対峙して、すでに4年が経過しました。ウイルスは、したたかに変容しつつ猛威を振るっています。

世界は「with Corona」と方針を切り替えて、コロナとの「共生を図る方針」をとった国が多いです。

コロナウイルスは「一定の確率で変異を繰り返す」ことが判りましたから、ワクチンの方も「改変」を続けなくてはなりません。

コロナ禍を通じて、人類は叡智を結集して「一つ大きな危機」を乗り越えようとしています。ワクチン開発の進歩は「癌」や「アルツハイマー病」の治療に役立つ開発につながることを期待しています。

with Corona

(安達昌二:お茶ゼミ√+特別顧問)

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