Benesse お茶の水ゼミナール
英語
読解問題の難化 タコの異化についていけたか

第1問の発音アクセント、第2問の文法・語彙問題は基礎的事項を扱う問題が多かったものの(第2問A 問3、5、8は高1,2 生でも確実に正解したい)、第3問以降の読解問題に解きづらいものが多かった。特に第5問は「タコの見た目の地球外生物から見た地球」という突拍子もない内容で、かつ文章中盤にならないと、その前提に気付くことができないというもの。昨年の第5問「猫になった僕」以上のパンチ力のある問題だった。第5問は何を仕掛けてくるかわからない。

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リスニング
息をつく暇もなかった平成30年度リスニング

リスニングというのは、ときどき出てくる簡単な設問の存在によって、頭脳の息抜きや、微妙な自分のペース確保ができるものだが、今回はそういった優しい/易しい問題がほとんど存在しなかった。受験生からすると相当頭に負担を強いられ、ペースを崩されてしまったということもあるかもしれない。状況把握や数の計算など、素材文の聞き取りにまつわる大変さもさることながら、選択肢の吟味という読解的な部分で難しい問題が多かったのも本年の特徴である。明らかに前年に比べて難化している。

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数学IA
「データを読み取る力」と「図を正しく描く力」

昨年度からみて大きな変化はなく、過去問等でしっかり学習していれば高得点が望める試験であった。
敢えてトピックスがあるとすれば、「データの分析」で大量の混乱しやすいデータが与えられたので、それをいかにすばやく読み取るか。そして、「図形」の問題は全体として正しい図をいかに把握するかがテーマの問題として出題されている。

以下、お茶の水ゼミナールの先生方の講評およびアドバイスを書いておくので、受験勉強の役に立ててほしい。

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数学IIB
「ラジアン」の先制攻撃と「正体不明のf(x)」

まずは、「ラジアン」の定義にまつわる問題が出題されたことに衝撃を受けた人は多いかもしれない。教科書に書いてある定義がとても大切であることを実感してしまう幕開けであった。
また、「正体不明のf(x)」を考察しなくてはいけない積分の問題が出題され、微分積分の本質がわかっていないとつらい問題であった。

以下、お茶の水ゼミナールの先生方の講評およびアドバイスを書いておく。

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国語
新テストの香りがそこはかとなく漂ってきましたが、みなさまいかがでしたでしょうか。

毎年、センター試験の分析会をお茶ゼミ全講師が集まって行っていまして、難易度をA~Cに振り分ける作業をしています(後日お茶ゼミオリジナルの「センター分析冊子」として発行されますのでお楽しみに)。例年はほとんど評価が割れることなく、年に一度国語科の先生方と一体感に浸れる得がたい会だったのですが、今年は紛糾しました。これはこれでいろいろ考えさせられるいい機会を得て勉強になりました。このことは受験した君たちも同じだったのではないでしょうか。拍子抜けした子もいれば、はまり込んだ子も、またそれが人によって…

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物理
昨年とほぼ同レベルの出題

 選択科目は、不公平とならぬ様に他教科と平均点を合わせなければいけないという暗黙の了解があるためか、今年も昨年とほぼ同レベルの問題となっている。

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化学
新課程で厚く扱われていた有機が易化!

新課程となって4年目。2年目に問題構成の変化が起こってから、大問数、問題の構成は大きく変わっていない。これまで出題に工夫がなされていた有機分野の易化が見られ、全体を通して気体の状態方程式に関する問題が見られなかった。化学、化学基礎分野から幅広く出題されてはいるが、化学基礎分野のみを扱う問題は出題が少なく、全体的に化学分野に偏った出題となっている。

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生物
用語の暗記だけではだめ。文章読解力も強化を。

 現行課程になって4年目の試験でした。4年目ともなると出題のパターンも固定化されてくるので、対策がたてやすくなってきました。28,29年入試では、解きやすい問題が多かったのですが、今年は解けそうで時間がかかる問題が多く、上位層もややてこずったかなと思われます。ただ用語を知っているかではなく、未知のものに対し、その知識をあてはめることができるのか。また、やや分量の多い問題文から条件を読み取ることができるかが問われた。単なる暗記では太刀打ちできない問題が多く出題されたのが特徴である。

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地学
地学~この傾向が続くといいな~

センター地学(専門)で受験しようとする皆様。
今回で4回目の出題となりましたが、2017年に易化した問題よりもさらに易化したかもしれません。

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物理基礎
計算が必要な問題が微増し、グラフの考察が出題された。

昨年と同様、基本重視の姿勢は変わりません。しかし、物理現象を原理に基づいて正しく理解しているか問われている問題が見られるように、解答が容易であるということは必ずしも意味しません。これがセンター試験の特徴であり、教科書に基づいた学習がいかに大事かを示すものといえるでしょう。第1問は小問集合(5題)、第2問は波動と電気、第3問は力学という構成で、例年と同じです。問題数も全体としては昨年と同じですが、式や数値で答えを求められた問題が少しだけ増えています。

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化学基礎
傾向は変わらず! 文字式の計算問題が増加!!

今年度の問題は、知識が必要なものが見られた。具体的には第1問の問5、第2問の問4である。この2問を間違えると、40点を下回ってしまう可能性が高い。小学校からの理科学習での常識(レモンの果汁が酸性であること)なども問われていること、教科書に記載されている細かい知識(塩化物イオンの検出は銀イオンで可能であること)も必要とされることが改めて確認できる。身近な現象、物質の化学的理解を求められているので、そこを踏まえて来年度以降の受験生には学習してもらいたい。また計算問題も今までに出題されている問題内容を、問題形式を変えることで巧みに出題している。計算問題のパターン練習も必要であるが、第2問の問3のような問題が出題されたときへの対策として、文字式を用いた解法のような「一般的解法」を意識することを強くお勧めしたい。

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生物基礎
全体的に知識ベースの問題が多いが、データ考察問題では教科書で発展扱いの内容も出題された。

 過去から本年度までのセンター試験をみてみると、教科書の全範囲から偏りなく知識と理解を問うという方針にはブレがなく、変わることはない。よって、受験生が最初に気を配るべきは「不得意分野を作らない」ことだ。もう一つ大事な点は、暗記すればよいという学習方針は捨てることである。知識の問題でも遷移と光合成特性を関連付けて考えさせるなど複数の章をまたいだ内容理解を求める問題もあれば、知識とその理解を前提として文章の正誤を判定したり、データ考察を進めてゆく問題など、用語や名称を覚えているだけでは対処できない体系的な知識と理解を要求する問題が出題され、そういった問題でこそ点数差が生まれるからである。

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地学基礎
地学基礎~リード文に随筆が登場も相変わらず穏やか~

地学基礎の出題となって4年目となり、出題傾向は見えてきました。年々簡単になってきている印象をうけます。しっかりと勉強していれば高得点が期待できるが、何問か判断に困る問題もあったと思われます。全体としては易化でしょう。 さて、マイナー科目「センター地学基礎」です。はっきり言ってしまえば。
① 覚える+理解する  ② 演習する
ただ、これだけなのです。①は言うまでもありませんね。例えば化石の名称とその時代は覚えるだけです。しかしただ暗記しているだけでは解けない問題も出題されています…

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世界史B
当たり前のことを当たり前に対策すること!

 高2・1生にとって、現時点でのセンター世界史Bは「できなくて当たり前」である。世界史の学習が完成するのは多くの学校で高3の秋以降であり、現時点では未習範囲からの出題がほとんどであろう。習ってないものに関してできないのは当たり前である。従って、高2生で40〜50点、高1生にいたっては30点前後しかとれなくても仕方ない。現段階では、それで十分である。
 とは言っても、残り1年(高1生は残り2年)で全範囲を終え、このレベルの問題で高得点を取れるようにしなければならない!そのために、まずは、

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日本史B
センターから学ぶ、日本史の勉強の方法。それは……

センター試験は、知識問題よりも思考力を問う問題が多い。史料を読み取ったり、図を見て判断したり、頭の中に作り上げた年表と照らし合わせて並べ替える問題や正誤を判断させたりというタイプの問題である。これらができるようになって、さらに知識を増やせば、難関私大にも対応できる実力がつく。センター試験で9割取れれば早慶に合格できるレベルになっているので、センター試験で点数を取るためにどんな勉強をすればいいかを考えていこう。

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地理B
地理的に考えて問題解いてますか?

【出題構成】

2018年
大問数…[6題]
マーク数(解答数)…[35]
2017年
大問数…[6題]
マーク数(解答数)…[35]

※昨年と変わらずの構成

【難易度】
地理的思考力が必要な問題が多く、2択にしぼった後、最終判断で迷う問題が多くなっています。センター地理Bの平均点は62点~68点のレンジに収束する年がほとんどです。一つの目安に知っているとよいでしょう。1問3点の問題がほとんどです。ですから、例年、この時期、やれ難化した、易化したといっても2問~3問程度の差です。でも点数にすると6点~9点ですね。意外に大きいですよ。センター地理って、この平均点くらいなら、どの科目よりも容易に得点できる科目かもしれません。ただし、これが80点、90点を狙うとなると、「急に牙をむく」性格があります。ちなみにお茶ゼミの地理クラスは、センター地理の平均点が80点を軽くこえる年がほとんどです。やはりスタートとなる2月・3月から始めると成果がでるようです!!

【新高3生・高2生にむけて】
各大問ごとの出題内容は、地図・図表・統計・画像(写真)などを用いた問題が多いことなど例年通りで、資料・データを読み取る能力が要求されていることが分かります。出題の傾向はほぼ固定されていますので、あたりまえのことですが基本を繰り返した学習と過去問分析がもっとも重要です。新高3生・新高2生になる皆さんは、なるべく早い時期からセンター対策の準備を進めることをお勧めします。英数国より後でよいといった考え方は好ましくありません。実際にはもう1年切っていますから、今日からはじめてください。新高2生も1日も早くその準備に取りかかってください。センター試験を受け終わった過去の先輩たちの後日談であり、最も適切なアドバイスです。まずは2月の「準備特講」からです。そこからがスタートです。「地理的に考える」ってどういうことかよく分からない人は、授業でお会いしましょう。

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政治経済
問い方に変化球が見られるようになった。

 基本的に例年どおりの基本的な知識を問う問題ではあるのだが、これまでのセンター試験で大半を占めた直球の問い方に加え、かなりの変化球が加わるようになって来た。したがって、単純に政治経済用語の意味だけを暗記しただけの学習では六割も得点できないと思われる。考える能力を重視する3年後の共通テストを意識して、あと残り2年のセンター試験もこの傾向は続くと考えられる。考えて問題を解くためには完璧な基礎知識と考えるための技術を習得しておかなくてはならない。とかく公民科目は後回しになりがちであるが、十分な知識と技術を身に付けるためには春からの学習が必要だ。

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現代社会
社会を分析するための総合的な力が試される。

 センター試験の現代社会では政治や経済に関する専門的な知識が細かく要求されるというよりはむしろ論理的思考力といったものが強く要求されてくる。したがって、政治や経済に関する基本的な知識を用いて論理的な思考力を駆使し問題を解くといった総合的な学力が要求されてくるわけだ。だから、暗記力に頼った学習だけでは高得点をマークするのは難しく、日ごろから新聞などを読み、学んだ政治や経済に関する知識を用いて社会を分析するという力を鍛えておく必要がある。断片的な知識をかき集めただけの学力では太刀打ちできないのが現代社会という科目である。

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倫理
なんとなく分かっているではダメ!

 哲学は日常のなかでは考えないことを考えたり、日常で用いないような難解な言葉を用いて説明を行ったりするので、その内容をなんとなく分かったつもりでいる人がほとんどである。受験生も同様なのであるが、それでは点数に結びつかないのが今のセンター倫理である。
 人間はなんとなく生きていったほうが幸福なのかもしれないが、そのことは受験生には通用しない。なんとなくでは不幸になってしまうのが受験生なのだ。とりわけ倫理を選択した人はなんとなく分かったのでは超絶不幸に陥ってしまう。「厳密な学」としてのセンター倫理を打ち立てていくのだ。

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倫理、政治・経済
論理的思考力を鍛えよ!

 今年のセンター倫理・政治経済はセンター倫理の大問3題とセンター政経の大問3題のなかからいくつかの問題を抜粋する形で構成されている。倫理と政経とでは扱う内容は異なるが、倫理や政経を学ぶことによって養成される力は実は同じなのである。それは論理的思考力ということになる。そこで、倫理・政治経済の問題ではとくに論理的思考力を試す問題を中心に出題がされている。
 したがって、一問一答形式の問題集などを中心に用語の暗記に力を注いだ表面的な学習では高得点をマークすることは難しい。

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フランス語
いかに効率よく勉強するか。

 毎年フランス語のセンター試験では基礎力が問われている。今年も受験生を苦しめるような難解な問題は出ていない。出ていないからこそ、フランス語は高得点勝負になる。難関大学合格を目指すのであれば、9割以上を取りたいところだ。では9割を超えるためにはどうしたらいいのか?ポイントとなるのは単語力と文法力のアップだ。

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