Benesse お茶の水ゼミナール
英語
敵を知れば百戦危うからず

まずは、2015年度のセンター試験の英語の出題の特徴から述べよう。問題の形式面では、第2問のCが新形式の問題で、会話の応答文の最後の部分を完成させる問題であった。さらに昨年までは第3問のAで出題されていた語句の意味を類推する問題が無くなり、その代わり第5問・第6問の長文の中の下線部という形で語句の意味を類推する問題が組み込まれた。また総語数では200語程度増え全体で約4400語となった。

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リスニング
聴覚テストvs.聴解テスト

「ゴキブリっ!」という誰かの叫びに「きゃっ」と言って飛び上がる。
「誰にだって大事なもののひとつや二つはあるものだ」という脅しに自分の娘の顔がちらついて背筋が凍りつく。
オウムが何度も聞いているうちに「コンニチワ」と言えるようになる。

話を聞いてそれを理解し何らかの反応をする。稲妻のようなこの一瞬に、しかし人間の脳は実にたくさんの処理をこなしている。センター試験ではそのさまざまな側面が問われる。

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数学IA
「私たちは偏差値の申し子よ」

「キャサリン!キャサリン!」
背後から届いたメアリーの甲高い声は、何よりも数学ⅠAの出来が良かったことを私に知らせるものであった。
「どうどう?数学Ⅰ・Aできた?」
メアリー大丈夫?今回は「数学Ⅰ」解かなかった?
「大丈夫!間違えるわけないじゃん!」
そして、メアリーは間髪入れず続けた。

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数学IIB
「私の前で数学IIBの話はしないで」

「私の前で数学IIBの話はしないで!」
塩対応のキャサリンはホント珍しい!
「あーごめん、メアリー、ついつい。。。」
今年から数学Ⅰ・Aしか受験しなくなった私にとってはなんのことかわからなかったよ。
え!?「今年から」って何!?

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国語
「易しくなった、というより安くなった?」

今年のセンター試験の平均点は数年前の水準に戻るだろう。易化としてよい。少なくともセンター試験史上最低点をマークした昨年度の点数を下回ることはあるまい。国語に戦々恐々としていた受験生は思いのほかに点数が稼げてほっとしているのではないか。だが易化したとはいえ、良問揃いの逸品だったわけではない。中でも第1問の「評論文」は劣化してないか。

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物理
全体的に素直かつ想定範囲内の出題

今回のセンター試験は新課程初の試験だったため、様々な憶測が飛び交っていたけど、やはり、選択科目の宿命で他教科と平均点を合わせなければならないこともあり、全体的に素直かつ想定範囲内の出題であった。 そんななかでも、差がついたであろう問題をピックアップしていこう。

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化学
きっと来年も、もっと難しく、理系化学らしく

 形式, 分量は過去のセンター化学Ⅰとほぼ同じであった。
 基礎を付していない化学は、ほぼ理系の生徒だけ受けることから、多少は難しくなることは予想の範囲内であった。また、「化学基礎」の範囲の出題(第1問問2、第2問問5)も想定内であった。さらに, 範囲が広くなったので、今まで出題されていない内容(第6問 問1核酸)が出題されることも、センターの試作問題から推定される範囲内であった。
 でも、 何かが違う…

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生物
全分野まんべんなくやりなさいということか・・・

 どんな風に出題されるのか全く見えてこなかった新課程「生物」であったが,ふたを開けてみれば,全体的にまんべんなく出題された。来年の受験生は,本試験に加えて追試験の問題も見られる。しっかりと対策をして,来年のセンター試験に備えよう!!

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物理基礎
「物理基礎」初めての出題だったが、平易で取り組みやすい問題!

現学習指導要領に基づく最初のセンター試験ということで出題内容・形式ともに注目されましたが、ややこしい設定の問題はほとんどなく、平易で基本的な内容でした。第1問は小問集合(5題)、第2問は波動と電気回路、第3問は力学が出題されました。教科書に載っている内容を無理のない設定で試す、基礎力重視の問題といえそうです。「物理基礎」という科目では「エネルギー」に関する理解がそれだけあるかがカギとなりますが、力学・熱・電気の各分野にまたがった融合問題が出題されなかったのは意外でした。

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化学基礎
初実施ゆえ?平易な問題が並んだ初年度。

今年度から実施された化学基礎。
教科書の発展範囲(結晶格子,溶解度,電池)は出題されず,基本的事項が満遍なく出題された。全体的に極めて平易な問題が続き,平均点はかなり高くなると予想される。来年度の難化が心配…。

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生物基礎
文系向けに考察問題は減少、しかし正確な内容理解を要求される問題が増加

 過去から本年度までのセンター試験をみてみると教科書の全範囲から偏りなく知識と理解を問うという方針が見えてくる。よって、受験生が最初に気を配るべきは「不得意分野を作らない」ことだ。もう一つ大事な点は、覚えれば良しという学習方針は捨てることである。知識の問題でも遷移と光合成特性を関連付けて考えさせるなど、複数の章をまたいだ知識と理解を求める問題もあれば、恒常性維持の過程でどのような命令がどのような経路でどこに伝えられ、どのように調節がおこなわれるのか?といった相互関連の理解を求める問題など、用語や名称を覚えているだけでは対処できない体系的な知識と理解を要求する問題もきちんと出題され、そういった問題でこそ点数差が生まれるからである。

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地学基礎
センター地学基礎は「図」が命。

マイナー科目「センター地学基礎」です。学校で地学基礎が開講されてないよーという方々へ。
① 覚える+理解する ② 演習する
ただ,これだけなのです。①は言うまでもありませんね。化石の名称とその時代は覚えるだけです,しかしただ暗記しているだけでは解けない問題も多数出題されています。そして,新課程では②が重要です,ただ知識を確認するだけではありません。それは何故か?

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世界史B
「二枚看板」で70点レベルはクリアできる! しかし…

センター世界史Bは、英・数・国とは異なり未習範囲が残る高2・高1生が80点以上の高得点を取ることは難しい(おそらく現時点では高2生は50点程度、高1生だと40点程度ではないかと思われる)。しかし、センターチャレンジを受験したみなさんは気づいたと思うが、中学校での学習内容や一般常識で答えられる超平易な問題も出題されることもあり、さらに残りの問題も既習範囲であれば教科書レベルで正解できるものがほとんどである。それゆえ、「センター試験の世界史って楽勝じゃない?!」と考えている人もいるかもしれない。しかし、それは誤解である。確かに、このレベルであれば高3生になり、一通り全範囲を学習すれば70点程度の得点は可能である。特に、頻出範囲のため受験生が世界史学習で重視する「二枚看板」、つまりヨーロッパ史・中国史さえ確実にできていれば、このレベルはクリアできるであろう。しかし、センター試験70点程度では、みなさんの目指すようなMARCH以上の難関大学合格には不十分である。実際に、お茶ゼミで難関大学に合格した受験生のほぼ全員がセンター世界史では80点以上得点している。そこで、80点以上の高得点を取るために、あらかじめ知っておいて欲しい特徴(今年度に限らず例年指摘されているもの)を紹介しておく。今後の学習に役立ててほしい。

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日本史B
私大化傾向

センター試験の従来の特徴と言えば、「5世紀のできごとを選べ」など、時代感覚を問う問題が多かった。しかし2014年からできごとの内容の正誤を問う問題が目立つ。このような正誤問題は私大の問題に多い。この傾向が続くかはわからないが、一問一答的に事件名だけを覚えるのではなく、事件の内容まで把握をしておこう。
 以下私大化傾向(知識偏重傾向)と対策の仕方を述べよう。

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地理B
昨年よりは難しかった。だが過去5年程度で比較すれば極端な難化とは言えない。
今年の問題レベルで80点以上の学力を!!

【出題構成】
2015年
大問数…[6題]
小問数…[35問]
マーク数(解答数)…[36]
昨年との変更点はありませんでした。

【難易度】
昨年の平均点が69.68点でしたから、今年の問題レベルからみて平均点は下がるでしょう。昨年より、2択にしぼった後、最終判断に困る問題が多くなっていますので、その分難しく感じたと思います。センター地理Bの平均点は62点~68点のレンジに収束する年がほとんどです。一つの目安に知っているとよいでしょう。1問3点の問題がほとんどです。ですから、例年、この時期、やれ難化した、易化したといっても2問~3問程度の差です。でも点数にすると6点~9点ですね。意外に大きいですよ。ちなみにお茶ゼミの地理クラスはセンター地理の平均点が80点を軽くこえる年がほとんどです。やはりスタートとなる3月から始めると成果がでますよ!!

【新高3生・高2生にむけて】
各大問ごとの出題内容は、地図・図表・統計・画像(写真)などを用いた問題が多いことなど例年通りで、資料・データを読み取る能力が要求されていることが分かります。出題の傾向はほぼ固定されていますので、あたりまえのことですが基本を繰り返した学習と過去問分析がもっとも重要です。新高3生・新高2生になる皆さんは、なるべく早い時期からセンター対策の準備を進めることをお勧めします。英数国より後でよいといった考え方は好しくありません。実際にはもう1年切っていますから、今日からはじめてください。新高2生も1日も早くその準備に取りかかってください。センター試験を受け終わった過去の先輩たちの後日談であり、最も適切なアドバイスです。

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政治経済
例年通りの知識を問う設問が大部分であったが、年号を問う問題や、やや複雑な図表問題も出題された。平均点は例年並みか。

 大問数・設問数ともに昨年度変化なし。図表問題が2問減少し6問となった。その他は、本年度からリード文の穴埋め問題が出題された。例年通り時事に関する問題も出題されている。また、昨年と同様に年号の古い順に並び替える問題が2題出題した。4つの選択肢を並び替える問題であるが、1つはややマニアックなため判断が難しかったのではないかと思われる。年号を暗記するのは大変であるが、理解中心の政経といえども社会科である以上、年号の暗記は必要であろう。

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現代社会
まずは時代からの要請に耳を傾けよ。

現代社会という科目では、最も時代性を反映した形で問題が作成されているといえる。したがって、今の時代が人間に求めている能力は何なのかということについて理解したうえで学習に取り組まないと、現代社会の学習は不毛で非効率な学習になってしまう。
とくに現代の社会では、膨大な量の情報を整理して、必要に応じて的確にその情報を検索し、状況に応じて有効に利用するという能力が人間に要請されているということを念頭において学習を進めていきたい。

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倫理
倫理「冬の時代」にどう立ち向かうか。

全国平均点推移を見る限り、かつてはセンター試験の「オアシス」の名をほしいままにしてきたセンター倫理ですが、前年に比べ10点近く下がった2013年度以降、60点前後にとどまる「冬の時代」が続いていると思います。今年も昨年並みの難易度だったというべきでしょう。「冬の時代」を招いた原因の一つは・・・

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倫理、政治・経済
ほぼ出題形式が固まり、万遍ない出題が続く。

当科目が開始されてから4年目を迎えますが、全体としてセンター「倫理」と「政治・経済」からの寄せ集めの構成でほぼ固まったと言えます。難易度も、昨年度に比べると、倫理分野も政治経済分野も同程度ですが、2013年度に難化したことを踏まえて、しっかりと学習・対策をしていた受験生なら、確実に85点以上確保できたはずの問題セットです。以下、当科目を選択する人のために学習上の留意点を書きますが、当科目においてあくまで主役は政経分野であるという見地から、当科目を選択される高2生は、「政治・経済」についての速報も必ず読むようお願いいたします。

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フランス語
フランス語はお得!?

2013・2014と、どんどん易しくなるフランス語のセンター試験。平均点も高くてお得感満載。このまま易しくなっていくの?…って、そんな訳もなく、今年は過去2年よりもほんの少しひねった作りになっていました。でも、フランス語を勉強している皆さん、心配しないでください。「少し」だけです。基礎レベル・問題形式に変わりなし。ここ2年はあまりにも「親切」だったのです。去年なんて、平均点が高すぎて、9割以上の点を取ったお茶ゼミの先輩たちでさえ、「差がつかないのでは?」と逆に心配していたぐらいですから。

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