Benesse お茶の水ゼミナール
英語
陽動作戦。

平成26年度のセンター試験英語の特徴として真っ先にあげられるのは問題形式の変更で、①第2問Aの語彙文法の2穴化と、②第3問Bの余剰文除去問題だろう。見た目にもはっきりとした変化だからだ。だが、これらの変化で大きく失点した者はいなかったのではないか。

実はそれ以外のところでもセンターは「分かりにくい変化」を、問題の枠組みという点で仕掛けている。むしろそうした問題の正答率は下がったようだ。

分かりやすい変化、分かりにくい変化の双方について具体的に見てみよう。

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リスニング
3歩進んで2歩下がる。

ひとつ言えるのは、リスニングの苦手な受験生は直前に耳に入った単語のみを参照して選択肢を選ぶということだ。たぶんもっと前に読まれた単語はワーキング・メモリーからあぶれてしまうのだろう。これは持って生まれたメモリの量が少ないからというわけではない。慣れぬ言語だとメモリを余計に喰うのだ。日本語ならどんどん入れてどんどんまとめられるものを、英語ではまず音声を脳内でスペルに変換して、それを日本語に直して、言われた内容を推測して、…などとやっているうちに次の音声が入ってきてところてん式に今までのが押し出される。手元にあるのは今聞いた音声ばかり、というわけだ。

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数学IA
<キャサリンの場合>

「キャッサリーン!」
メアリーはいつも大声で私を呼ぶ。公衆の面前では本当にやめて欲しい。
「どうどう数学Ⅰ・Aできた?」
屈託なくメアリーは聞いてくる。そして、私が答えようとしたとき、メアリーは先に言葉を続けた。

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数学IIB
<メアリーの場合>

「あ、メアリー」
キャサリンはいつも落ち着いた小枝。いや違う、声だ。声なのだ。
「あー疲れちゃったよ~メアリー、一緒に帰ろ?」
おいおい、数学II・Bの話は無しかよっ!!さっき終わったばっかりなのに!

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国語
易化は易化だが

第1問
評論文とは「全文を整理整頓し通す力」が求められる科目なのだと常々言っている。全文を見通すことは、もちろん読んでいる最中にはできない。初読時は五里霧中だ。読み終えて振り返ってみて初めて筆者の主張(テーマとその定義付け)が確定される。普通、人は読み終えた文章の全体構造を把握しようとはしない。だから大学入試における評論文には意識的な読解が不可欠なのであり、そういった訓練を経た受験生が確信を持って解答できる問が良問と呼ばれるのであり、センター試験は毎年その期待によく応えてきた。

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物理I
保存を見抜く! 見せ掛けを見抜く! 例えを見抜く! 落とし穴を見抜く!

今回のセンター試験を一緒に振り返ってみようか!
まず全体的にいえる事は、問題の難易度的にはあまり変わらないけど昨年に比べ1問減少したこともあり若干の易化傾向にあったんじゃないかな?「数値を計算させる定量的な問題」よりも、「どんな事が起こると思う?という定性的な問題」のウエイトがやっぱり目立つよね。いつもの物理授業では「方程式を立て、ガリガリ計算して答えをたたき出す!」っていう練習がメインでまたそれが物理だと思っている人にはなかなか点数を採りにくくなってるんだ。センターで注意していきたいことは
①保存を見抜く!
②見せ掛けを見抜く!
③例えを見抜く!
④落とし穴を見抜く!
に気を付け、普段から問題をやるときに先ずできるだけイメージしてから、方程式を組み立てて解くことが重要だね!
  でもそうは言えやっぱりはじめからそう上手くはいかないってもんだ。
そこでこんなことにチャレンジしてみて欲しい! 原理法則を用いて答えを出した後、方程式を立てなくてもその答えがでないか? 答えを見て結局それって計算しなくてもあたりまえだよね! って思えることを増やして欲しいんだ。あとグラフを活用する訓練だ! 例えばⅤ-tグラフ、やF-xグラフなどで直感力をきたえるって事を地道にやってみてよ。きっと物理が楽しくなると思うよ。

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化学I
過去問演習をじっくりこなした人、大有利!

今年は基本問題が多かったため、努力がきちんと結果に結びつくような試験であった。センター化学では例年、過去問と類似した問題が多く出題される。今年はその傾向が強く出ていたとも言える。早いうちに基本的な知識を身につけ、じっくりと演習時間を確保し本番に臨めば、センター化学を制すことができる。早くできるようになったもの勝ちである。

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生物I
考察問題の割合が増加し,難化。正攻法の学習を!!

生物は暗記科目と思われがちだが,理解の伴わない単なる知識の寄せ集めではセンター試験にはとても太刀打ちできない。今年度の出題もそのことを物語っている。それでは,センター試験で高得点を取るためにはどのように学習していけばよいのだろうか。今年のセンター試験の実際の問題を参照しながら見ていくことにしよう。

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世界史B
何でも取り扱う「デパート」から偏りのある「専門店」への変更

時代は先史から現代まで。分野は政治史・社会経済史・文化史と満遍なく出題。形式も一問一答・正誤判定・同時代史など多種多様。あらゆる角度から出題される「デパート」のようなスタイルが一般的なセンター試験に対するイメージだったが、今年度は特定の地域・分野に偏りがあった「専門店」の性格を持つ試験となった。

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日本史B
手塚治虫はどうでもいい

 今年は手塚治虫の漫画が掲載されたことで話題を呼んだが、問題の題材として使われただけで、あまり個々の設問とは関係がない。問題としてはふつうの問題が多かった。
 今年の注目点は「計会帳」ではないかと思う。実はこの言葉、教科書には載っていない。しかも第1問目だったので焦った受験生も多かったのではないか。「計帳は知っているが計会帳は知らないぞ。」ただしこの計会帳は前ページをよく読めば安心して正解を選ぶことができた。今年は注意力が問われたことを紹介していこう。

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地理B
全体の約8割の問題が"地図・統計・資料・地形図・画像(写真・衛星写真)"などを利用。そこからデータを速く正確に読み取る能力が要求される

【出題構成】
2014年は大問数6題、解答数(マーク数)36の出題でした。昨年と比較すると大問数は同じで、解答数(マーク数)は1つ増えています。

【難易度】
昨年の平均点が62点ほどでしたから、今年の問題内容からみて平均点は上昇するでしょう。センター地理Bの平均点は62点~68点のレンジに収束する年がほとんどです。 一つの目安に知っているとよいでしょう。1問3点の問題がほとんどです。ですから、例年、この時期、やれ難化した、易化したといっても2問~3問程度の差です。でも点数にすると6点~9点ですね。意外に大きいですよ。ちなみにお茶ゼミの地理クラスはセンター地理の平均点が80点を軽くこえる年がほとんどです。やはりスタートとなる3月から始めると成果でますよ!!

【新高3生・高2生にむけて】
各大問ごとの出題内容は、地図・図表・画像(写真)などを用いた問題が多いことなど例年通りで、資料・データを読み取る能力が要求されていることが分かります。出題の傾向はほぼ固定されていますので、地味な作業ですが基本を繰り返した学習と過去問分析がもっとも重要です。新高3生・新高2生になる皆さんは、なるべく早い時期からセンター対策の準備を進めることをお勧めします。英数国より後でよいといった考え方では実は間に合いません。実際にはもう1年切っていますから、今日からはじめてください。新高2生も1日も早くその準備に取りかかってください。

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政治経済
年号も含め基礎知識を前提とする問題が増加した。

 問題数や大問数は昨年と同様であった。ここ数年、平均点が下落する傾向であったが、本年度の問題はやや易化したと思われる。難易度の高い問題よりも、基礎的な知識を前提(年号を暗記していることを前提)とした出題が増えたことからも平均点は上がるのではないか。
 本年度の特徴は、年号の知識がないと解答できない出題が増えたことである。来年度以降の受験生は、年号も暗記しなければいけないことに注意しなければならない。

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現代社会
決して孤独な受験勉強であってはならない。

 現代社会という科目では,常に自分と社会との関係性を意識しながら学習に取り組む必要性がある。一問一答形式の問題集で強化された暗記力に偏重した学力ではセンター試験の現代社会で高得点をマークするのは難しい。例えば,日常生活における他者との交流を通して自分自身を相対的に見つめることは青年期の特徴を理解する上で重要だ。また,日常的に新聞や報道番組に触れることによって,政治や経済のシステムや機能を学習する際に,その知識が無味乾燥なものではなく臨場感をもったものとして自分に迫ってきて,強烈な記憶として定着していく。

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倫理
「13年度ショック」を生かして「オアシス」を満喫できたか。

 この9年全国平均点70点前後をキープしてきたがゆえに「センター試験のオアシス」(?)の名をほしいままにしてきたセンター倫理ですが、昨年は平均点を10点以上も下げ、多くの受験生がオアシスを剥奪されて砂漠の中を歩むことになりました(そのあと国語の難化という砂嵐が襲ってくることになったのですが…)。しかし、今年度は難問も減ったため、昨年度を踏まえてしっかり対策した受験生は確実に85点以上を確保してオアシスを満喫したのではないでしょうか。これは真剣に学習に取り組む来年の受験生にとっても大いに好ましいことだと思います。

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倫理、政治・経済
確実に学習すれば確実に点数が取れる問題セットに。

昨年と同様、全体としてセンター「倫理」と「政治・経済」からの寄せ集めの構成でしたが、昨年度に比べると、倫理分野が明らかに易しくなり、政治経済分野もやや易しくなったといえます。昨年度の難化を踏まえて、しっかりと学習・対策をしていた受験生なら、確実に85点以上確保できたはずの問題セットで、来年の受験に向けて真面目に学習する高2生を勇気づける出題と言えそうです。以下、当科目を選択する人のために学習上の留意点を書きますが、当科目においてあくまで主役は政経分野であるという見地から、当科目を選択される高2生は、「政治・経済」についての解説も必ず読むようお願いいたします。

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フランス語
今年も第7問目が勝負のカギ!

「センター試験のフランス語って、簡単なのですか?」と、よく聞かれます。当たり前のことですが、ある程度勉強してきた人やフランスで生活してきた人にとっては簡単に思えるでしょうし、勉強を始めて間もない人にとっては難しく感じられるレベルでしょう。ただし、「他の語学が苦手だから選択しました」が通用するほど甘いものではありません。フランス語受験は高得点勝負なのです。

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