お茶ゼミブログ
2022/3/16 英語 尾形
今年も色々な生徒さんが進学の報告に来てくれました。
大学生活、いいものですよ。
実りあるものになることを祈っています。
strip A of Bという表現を見て、
意味がすぐに頭に思い浮かぶでしょうか。
これ、今年の慶應大学文学部の和訳問題として問われた表現です。
ある程度英語の勉強をしてきた人なら、
rob[deprive] A of B「AからBを奪う」、
clear A of B「AからBを除去する」、
cure A of B「A(人)のB(病気)を治す」
という表現は学んだことがあると思います。
このグループは、V A of Bという形で
「AからBを除去する」という意味を表すわけです。
stripの意味は知っているでしょうか。
慶應受験生であれば知っておかねばならない単語で
「はぎ取る、奪う」などの意味です。
であれば、strip A of Bも「AからBをはぎ取る、奪う」
という意味になるということは予想できますよね。
もしstrip A of Bという表現を知らなくとも、
上に書いたような理路で意味を導き出す、
これが試験会場では必要とされていたわけです。
入試というのは何もマニアックな知識を
詰め込めばよいというものではありません。
基本的な事項(ここではrob A of Bなど)をしっかりマスターし、
それを目の前の問題にあてはめていく能力が求められています。
難関大で求められる応用力とは、
基本事項(ここではV A of Bの理解と、
stripの意味を知っておくこと)の組み合わせだ、
と言うことができるでしょう。
何の世界でもそうでしょうが、
受験においても基礎・基本は大事です。
長い受験生活、大変ですが、焦らずに7月までは、
それぞれの志望大レベルに応じた基礎・基本を徹底的にマスターしましょう。
さて、長く連載してきましたこの『合格の流儀』ですが、
3月末で更新は終了ということいなりました。
私の担当は今回をもって最終回です。
お茶ゼミの生徒さんからも、「ブログ読んでます」という声を聞くことが多く、
執筆の励みになりました。
長い間、ありがとうございました。
しかしまだまだ3月中は他の先生からの更新が続きますので、
お楽しみに!!