お茶ゼミブログ
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2021/9/15 地歴公民 片岡
前回・前々回と、大瀧先生・清原先生に担当頂いたので、
久しぶりの投稿になります。
夏の異常な暑さも落ち着き、徐々に季節が秋に変わってきていますが、
受験生の皆さんは体調など崩していないでしょうか。
体調管理も受験勉強の一環なので、感染対策も含め、
うがい・手洗いなどを今まで以上にしっかりしていきましょう。
学習範囲が戦後に入り、通史学習も佳境を迎えています。
11月からはテーマ史に切り替わり、
より本番を意識したステージに変わります。
残された時間は多くありません。
目的意識を持って、日々の学習を進めていきましょう。
ここ数年、日本史を教えていてつくづく思うのが、
「今も100年前もそんなに変わらないなあ」ということです。
もちろん、科学技術の発展は目覚ましいものがありますが、
政治体制はさほど進化していない気がします。
よく、日本の首相はころころ変わるというのを耳にしますが、
これは何も今に始まったことではなく、戦前も同じような状況でした。
9月下旬には、新しい総理大臣が選出されることになるので、
今回と次回で、戦前・戦後の歴代長期内閣を紹介しようかなと思います。
【長期政権ベスト３】
第３位 佐藤栄作内閣 在職日数2798日
1901（明治34）年山口県生まれで、
第56・57代内閣総理大臣を務めた岸信介は実兄。
東京帝大法学部卒業後、鉄道省に入省し運輸次官まで務めるエリートでした。
吉田茂の知遇（吉田チルドレン）を受けたのを機に、
1948（昭和23）年に自由党に入党し、第2次吉田内閣の官房長官に就任。
東大法学部→官僚→政治家路線の先駆けと言えるでしょう。
第61代内閣総理大臣に就任したのは1964（昭和39）年11月9日。
東京オリンピック直後の就任は
「20世紀生まれの初の宰相」として話題になりました。
連続在任期間は歴代2位、
自民党史上唯一4選を果たした総裁としても知られています。
日韓基本条約批准、非核三原則提唱、沖縄返還を成し遂げ、
退任後にノーベル平和賞を受賞した唯一の日本人です。
第２位 桂太郎内閣 在職日数2886日
1848（弘化4）年に現在の山口県萩市に生まれた長州藩士で、
戊辰戦争にも参加しました。
明治に入るとドイツへ3年間留学した後、陸軍に奉職。
日清戦争にも出征し、台湾総督を経て陸軍大臣に就任します。
また、拓殖大学の前身となる台湾協会学校を設立し、
初代校長も務めています。
元老会議の推薦を受けて明治天皇から組閣を命じられたのは、1901年6月。
第11代内閣総理大臣として小村寿太郎を外相に起用、
日英同盟締結を進めました。
これが有利に働いて日露戦争に勝利、西園寺公望と交代で首相を務め、
「桂園時代」を築きます。
大逆事件と韓国併合などを経て、
1911年2月には不平等条約改正を達成しています。
第１位 安倍晋三内閣 在職日数3188日
1954年東京都生まれですが、本籍地は山口県の現・長門市。
母方の祖父に岸信介元首相、大叔父に佐藤栄作元首相がいる
政治家一族に育ち、父晋太郎も外務大臣・内閣官房長官を歴任しました。
第1次安倍内閣の組閣は2006年9月20日。
戦後最年少、戦後生まれとして初の内閣総理大臣に指名され、
「美しい国」を唱えました。
翌年9月に健康問題のため辞任しますが、
2012年12月には第2次安倍内閣を発足。
一度辞任した首相の再就任は戦後では吉田茂以来。
「アベノミクス」や「三本の矢」を掲げ、
2020年9月16日の総辞職まで連続在職2822日の最長記録を樹立。
昭和・平成・令和をみてきた政治家です。
ベスト３の出身地が山口県というのは偶然ですかね（笑）
◎高校３年生へ
過去を振り返っても、失った時間は戻ってこない。
共通テストまであと約120日。
今まで以上にギアをあげて、計画を立てて勉強に邁進してください。
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