お茶ゼミブログ

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2021/3/23 地歴公民 片岡


Pink


いよいよ2021年度の授業がスタートしました。

「やっと授業ができる」と思うと、テンションがものすごく上がりますね。

現役合格に向けて最高の授業を届けたいと思います。

改めて今年度もよろしくお願いします。


例年であれば、2月末から3月頭は海外に行くのですが

(コロナがなければアルタミラ遺跡にいっていたはず)、

当然行けるはずもなく、ひたすら海外ドラマを見て、

行った気分になっていました。

前回のブログで、太宰治を取り上げましたが、

その続きは次回に回して、

今回は季節的にも丁度いい「桜」に纏わる話を紹介しようかなと思います。


【桜の歴史】

桜は日本の国花であり、日本人は古くから桜に親しんできました。

しかし、桜は日本固有のものではなく、

北半球の温帯地方に広く分布していて、

特に中国や朝鮮半島などのアジア地域に多くの種類が分布しています。

また、ヨーロッパにも桜の木は存在しますが、

日本のように美しい花を咲かせるのではなく、

主にサクランボができるだけの種類しかないようです。

では、もう少し歴史を辿ってみましょう。



①神が宿る神聖な木

そもそも、サクラの「サ」という字は田の神を指し、

「クラ」は神が鎮座する「座」の事を意味しています。

つまり、サクラの花が咲くという事は、

田の神が降りて来たと考えられ、

そこで豊穣を願って「マツリ」が催されていたようです。

また、サクラは冬の寒さが去り、田植えの時期の指標にもなっていました。

 ※歴史上で初めて桜を思わせる記録が出てくるのは、

『古事記』に書かれているコノハナサクヤヒメという女神です。

この女神は富士山の守護神とされ、とても美しい姿をしている半面、

神としては寿命が短かったとされ、

どこかサクラを思わせる記録になっています。



②奈良時代・平安時代

中国文化の影響が強かった奈良時代は和歌などで

単に「花」といえば梅を指していました。

平安時代になり、894年に遣唐使が停止されると、

日本人は中国文化よりも、日本古来の文化に注目し始め、

徐々に桜の人気が高まり、「花」とは桜をさすようになりました。

記録上、日本最古の花見を行ったのは嵯峨天皇のようです。

831年には、天皇主催の花見の宴が毎年行われるようになり、

貴族の間でも花見が流行、

貴族たちは積極的に庭に桜を植えるようになりました。

平安時代には次のようなエピソードもありました。

 *藤原定家...宮中の桜に魅了され、

夜間に宮中に忍び込んで庭の桜を持ち帰り、

翌朝発覚して天皇から咎めを受けた。

 *藤原彰子...興福寺の東円堂にあった八重桜の評判を聞き、

皇居の庭に植え替えようと桜を荷車で運び出そうとしたところ、

興福寺の僧が「命にかけても運ばせぬ」と遮った際に、

僧たちの桜を愛でる心に感じ入って断念し、

毎年春に「花の守」を遣わし、宿直して桜を守るよう命じた。



③鎌倉時代

鎌倉時代に入ると、貴族階級だけだった花見が徐々に、

武士や庶民層にも広がっていきました。

吉田兼好の『徒然草』には「貴族は桜を上品に楽しむが、

田舎者は桜の木の下ではしゃいでいる」といった記述が見られます。



④戦国時代以降

安土・桃山時代に入ると、花見の宴の規模がさらに拡大していきます。

1594年に豊臣秀吉が主宰した吉野の花見会は

5日間で約5000人もの人々が楽しんだといわれています。

徳川家康や前田利家、伊達政宗といった豊臣家臣であった大名たちは、

仮装までしていたそうです。

1598年4月20日、京都の醍醐で行われた花見では、

秀吉は醍醐寺に700本の桜を植えさせ、約1300人が招待されました。

日本各地から名産の食べ物が持ち寄られたが、

これが「花見だんご」の始まりになりました。

現代の花見を始めたのは秀吉だったのです。

以降、京都の寺社では桜の木が植えられていくようになります。

そして、現代の桜のほとんどを占めるソメイヨシノが誕生したのは、

江戸末期のことでした。


いかがでしたか?普段何気なく春の風物詩としてみている「桜」にも、

これだけのエピソードが存在していたのです。

桜を見る時に、このエピソードを少しでも思い出してくれたら幸いです。

ちなみに、自分の家の前は桜並木です(笑)

長くなったので、Q&Aは次回。


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