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保護者も知っておきたい、「問題行動」への対応
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  • 記事作成日:2010年07月20日
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  • 夏休みは、子どもたちにとって楽しい時間ですが、保護者にとっては、心配の多い時期でもあります。そのひとつに、問題行動を起こしたり、巻き込まれたりすることがあるでしょう。ところで、文部科学省が、学校における生徒指導(生活指導)の基本資料ともいえる「生徒指導提要」を、約30年ぶりに作成したことを、ご存じでしょうか。学校での指導の在り方をまとめたものですが、保護者にとっても、参考となる部分が数多くあります。
    生徒指導の基本資料としては、1981(昭和56)年に改訂された「生徒指導の手引」がありますが、内容が時代の変化に対応できなくなっていました。このため文科省は、新たな基本資料として、「提要」を作成したのです。主な特徴は、問題行動の多発を受けて小学校も生徒指導の対象に組み入れたほか、いじめの増加、出会い系サイト問題など情報化への対応、発達障害のある子どもへの対応など、新たな課題を追加したことです。

    まず、保護者の立場として注目されるのは、授業などの学習指導も生徒指導であるとして、学習に熱意を失った一部の子どもが授業環境を乱さないよう、「わかる授業」、子どもが「興味・関心を持つ授業」を行うことが重要だ、としている点です。さらに、生徒指導の基本は、子どもたちに対する「共感的理解」であるとして、教員の思い込みや一方的判断による指導を、強く戒めています。また、保護者と面談する場合には、保護者自身も教員に対する不満があったり、批判されることを嫌ったりしているとして、教員は保護者に対しても「共感的態度」をもって臨む必要がある、としています。

    幼児期から小学校入学段階、小学校から中学校入学時など、子どもの成長と心理的変化などの解説は、保護者にとっても参考になります。そのほか、子どもの問題行動を早期発見するためのチェックポイント(服装、言葉遣い、持ち物などの変化)も、保護者に共通して使えるものでしょう。その際、毎日接しているからこそ変化に気付かなかったり、気付いても好意的に解釈してしまったりすることがある、と学級担任に向けて注意を促していますが、これは保護者にも言えることではないでしょうか。子どもの発達障害を見分けるポイントなども、役に立ちそうです。
    いじめ・不登校・有害サイト問題など、最近の課題も解説されています。この中で、いじめについては、いじめを傍観することも、実はいじめに加担していることになるとして、「仲裁者の現れる学級経営」が重要だとしています。不登校については、子どもの「心の問題」としてではなく、将来に向けた社会的自立という広義の「進路の問題」としてとらえ、子どもと同時に保護者の支援にも取り組むよう求めている点が、注目されます。

    もちろん教員全員が、生徒指導提要の通りの指導ができるわけではありません。しかし、文科省がさまざまな問題に対して、こういう方針で取り組んでほしい、と示していることを知っておくのも、保護者にとっては無駄ではないでしょう。


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