教育情報ニュース

夏休みの体験が多いほど成長を実感。でも、それには費用がかかる!?
  • 記事一覧に戻る
  • 記事作成日:2010年07月08日
  • ベネッセ教育情報サイトの元記事へ
  • 子どもたちが心待ちにしている夏休みまであと少し。Benesse教育研究開発センターが昨年の夏休み直後に、小学生の保護者を対象に行った「小学生の夏休み調査」によると、小学生は夏休み中にふだんできない外泊や旅行、自然や異文化と向き合う体験、家族と離れて一人での挑戦や初めての体験など、夏休みならではのさまざまな体験をしているようです。今回は、その夏休み体験の内容と体験の数、それにかかる費用や成長実感などについてご報告します。


    ふだんできない外泊を約9割の子どもが体験

    夏休みの外泊体験について聞きました。

    ●外泊体験1位は「帰省」で約6割
    夏休みに外泊しなかった子どもは12.3%ですから、約9割の子どもが外泊体験をしたことになります。外泊体験1位は「帰省」で約6割、次いで国内旅行が約4割。家族と離れて参加することの多い「スポーツキャンプ」「学校の宿泊行事」「自然体験キャンプ」はそれぞれ1割以下のようです。
    「サマーキャンプでの異学年交流で人間関係を学んで帰ってきた。年上に敬意を払い、年下に優しく接するようになった(小2男子)」というように、親に頼らないことや、異文化に触れることのできる外泊は、子どもが大きく成長する夏休みならではの貴重な体験と言えます。


    外泊以外の体験は、平均6つ。体験数が多いほど、楽しい夏

    外泊以外に、夏休みに体験した活動内容を聞きました(複数回答)。

    【図1 夏休みの体験】
    図1 夏休みの体験

    ●最多はプール。次いでお祭りや花火などのイベント体験
    1位「プールに行く」は8割近く、2位「お祭り・盆踊り」は7割、3位「花火見物」は5割の子どもが体験。19項目から複数回答で選択してもらったところ、子どもたちは平均して約6つ、夏休みならではの体験をしているとわかりました。

    ●体験数が多いほど、子どもが夏休みを楽しんでいるように見える
    「子どもは夏休みを楽しんでいたか」の問いに、「とてもそう思う」と答えた母親は、子どもの体験数が「8つ以上」だと45.2%、「四つ以下」では26.5%と20%近くの差がつきました。


    夏休みの体験が多いほど楽しい…でも、費用がかさむ

    ここで、夏休みの体験数別に、かかる費用を見てみましょう。

    【図2 夏休みにかかるレジャー・旅行の費用(世帯の平均総額)】
    図2 夏休みにかかるレジャー・旅行の費用(世帯の平均総額)

    ●体験数「8つ以上」と「4つ以下」で、費用に3万円以上の差
    夏休みにかかるレジャー・旅行費用の世帯平均は8万2,474円。親の経済的負担は大きいですね。さらに体験数「8つ以上」となると平均9万9,639円、「四つ以下」なら平均6万8,259円と、3万円以上の開きがあります。体験数が多いほど、夏休みを楽しんでいるように見えるとはいえ、体験数を増やすとコストがかかるというのが現実です。


    どんな体験でも、成長を実感。お金のかからない身近な体験でもOK!

    では次に、体験別に成長実感を見ていきます。

    【図3 体験による成長実感】
    図3 体験による成長実感

    ●工場見学、海水浴や川遊び、図書館へ行くなど身近な体験で成長を実感
    注目すべきは、「工場見学や施設見学をする」「海水浴や川遊びをする」「図書館に行く」といった、身近な体験で7割前後の親が「成長した」と感じていることです。旅行や帰省などのイベント型の体験でなくても、身近な施設や自然を利用することで成長のチャンスがあると言えます。なお、どの体験においても、体験しなかった場合の成長実感は5!)10%ほど低くなっています。

    ●夏休みだからこそできる、日々の積み重ねで成長を実感
    ・簡単な料理や洗濯物をたたむといったお手伝いをたくさんしてもらった。積極的に手伝いができるようになったと思う(小2女子)
    ・初めはなかなか泳げなかったが、夏休みに毎日練習して泳げるようになった。本人もやればできると自信が持てた(小3男子)
    ・宿題や家庭での勉強を子ども自身にまかせ、計画を立てて勉強するようになった。自分で勉強ができるようになった(小4女子)

    お手伝いや勉強を習慣にしたり、ひとつのスポーツにじっくり取り組んだり……。特別な体験ではなくても、ちょっとした挑戦を続けていくことが子どもの自信や成長につながったという保護者の声も多く聞かれました。


    「夏休みは子どもの成長の機会」とわかっているけど、親は大変!

    最後に、夏休みに関する保護者の意見を聞きました。

    【図4 夏休みに関する保護者の意見】
    図4 夏休みに関する保護者の意見

    ●お昼の準備、費用、勉強の声かけなどは大変
    「夏休みは子どもが成長する良い機会」と考える親は8割以上、実際に「子どもが成長したと感じる」という声も6割を超えます。一方で、「お昼や弁当の準備が大変」が約8割、「お金がかかりすぎる」が約7割、「家での勉強は集中できない」が約6割と、保護者にとって夏休みは負担や悩みもあるのが実態です。


    お金のかかる特別な体験だけでなく、
    身近な地域や家庭での体験を大切にすることで、夏休みの成長実感は高まる

    夏休みに多くの体験をするほど成長実感が高く、それには費用がかかるのは事実。でも、地域や家庭でできる体験を大切にすることで、費用や手間をかけずとも子どもたちは夏休みの間にしっかり成長してくれる、というのもまた事実のようです。そうなると、母親の悩みの種である「お昼ご飯」の準備を一緒にしてみる、というのも良い体験ですね。ビッグイベントだけでなく、親子で夏休みを有意義に過ごせる小さな体験プランをいくつか考えてみてはいかがでしょうか?


    このページのTOPへ