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優秀な先生どう育てる 中教審で論議開始
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  • 記事作成日:2010年06月24日
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  • 学校の先生は、人を教え育てることにより秀でていてほしい、ということは言うまでもありません。しかし、単に「優秀な先生を」と叫んでいても、先生の質が向上するわけではありません。どうやって優秀な先生を確保するか、具体策が必要になります。川端達夫文部科学大臣は先頃、中央教育審議会に対して、「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合的な向上方策」を諮問し、本格的な論議が始まりました。これまでも教員免許更新制とのからみで注目されてきた審議ですが、改めて課題などを整理してみましょう。

    川端文科相は諮問の理由で、質の向上に取り組む必要性として、第一に「保護者や地域社会から信頼される学校づくりを進めていくために」ということを掲げています。確かに、中教審に示された資料にあるように、昨今の先生の不祥事や、指導力に疑問を持たれるような先生の存在によって、先生全体に対する信頼が揺らいでいることは、否定できないでしょう。また、大学進学率が低かった時代には「大卒」の先生が信頼された時代もありましたが、今や保護者のほうが高学歴であることも、全国的に珍しくなくなりました。「先生」であるだけで信頼を受けられる時代は終わり、どうやって信頼を得るための高い能力を付けていくかを、具体的な対策として打っていかなければならない時代になっている、というわけです。

    ところで、先生の質をめぐっては、大学などで教員免許状を取得する「養成」、免許取得者の中から先生にふさわしい人を選ぶ「採用」、先生になってからの長い期間のうちで段階的に知識や能力をさらにアップさせる「研修」という三つの段階で、それぞれ向上策を考えることが必要になります。中教審に対する諮問文で、「教職生活の全体を通じた」資質能力の向上方策と言っているのは、この養成・採用・研修という、すべての段階について、今一度メスを入れよう、ということなのです。

    なお今回、中教審で議論を始めるに当たって、注目すべき動きがありました。以前の記事で紹介した「熟議」です。
    これまでの中教審での論議は、あくまで教育に関する「有識者」である委員が行うものでした。折りに触れて教育関係団体などからのヒアリングやアンケート調査も行っていたものの、保護者や先生自身の意見は、あくまで間接的な形で反映されていただけでした。
    それが、「熟議カケアイ」のウェブサイト開設で、「教員の資質向上策は?」がテーマの一つに掲げられたことは、以前紹介したとおりです。その論議が、3本の「文部科学省への提案書」(「教員になる際につけるべき『力』は?そのつけ方は?」「教員になってからも磨き続けるべき『力』は?その磨き方は?」「管理職等にはどのような『力』が必要?そのためにはどうすれば良い?」)として、まとめられています。こうした「当事者」の直接的な声が、中教審の議論にどう生かされるのかも、注目していきたいところです。


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