子どもの携帯電話(ケータイ)やゲームの使用について、ルールを設ける家庭が増える傾向にあることが、日本PTA全国協議会(日P)の調査でわかりました。ただ、内容にまで踏み込みづらいなど、まだまだ心配な点は残されているようです。
日Pの「子どもとメディアに関する意識調査」は、毎年「見せたいテレビ番組」「見せたくないテレビ番組」を発表することで有名ですが、テレビだけでなくマンガ・コミック、ケータイ、パソコンなど、メディア全般について、総合的に影響や問題点を探っていることが特色です。
2009(平成21)年度の調査(11!)12月に実施)の結果によると、ケータイで、食事中には出ないなど「利用方法やマナーについて」のルールがあると回答した中学2年生の保護者は、
06(同18)年度62.7%
07(同19)年度65.3%
08(同20)年度66.9%
09(同21)年度67.9%
と、着実に増えています。ゲームについても、食事中はしないなどのルールを設けている中学2年生の保護者は、60.9%→64.3%→65.8%→65.8%→67.0%。小学5年生の場合は、増減があったり、微増にとどまっていたりすることも少なくないのですが、全体的に見れば「家庭ルール」がじわじわと浸透している様子がうかがえます。
ただし、ゲームのルールについて、子どもの年齢に合っているかなど「ゲーム内容について」までルール化している保護者は、小学5年生で半数程度、中学2年生では30%台前半で頭打ちとなっています。ケータイでも、ウェブは使わないなど「利用内容について」ルールを設けている中学2年生の保護者は55.4%→59.1%→56.8%→63.7%と、長い目で見れば増加傾向にあるものの、増減を繰り返しています。
ゲームについて具体的にどう話し合っているかを尋ねても、「長時間やらない、やりすぎないこと」(31.9%)、「宿題など、やるべきことを優先させること」(19.9%)、「ゲームをするときの姿勢、部屋の明るさ、合間の休憩などのこと」(10.8%)といったように、使用方法について注意を払う保護者は多いのですが、「ゲームが体、脳、心に及ぼす影響のこと」(1.6%)や、「ゲームの内容のこと(暴力的、残酷、性的、楽しいかどうかなど)」(2.0%)、「友だちと貸し借りをしないこと」(0.3%)は、ごくわずかです。調査を分析した千葉大学の明石要一教授は、親子で話し合っても、内容にまで入らなければ「しつけ効果は期待できない」のではないかと注意を促しています。
子どもが使うインターネット接続機器の有害情報対策には「保護者の目」が一番重要だ、という指摘があることは、以前の記事でも紹介したところです。ただ、こうした内容にまで踏み込みなさいと言われても、困ってしまう保護者のかたもいらっしゃるでしょう。調査結果をPTAで議題にして、みんなで対策を一緒に考えるべき課題だと言えるのではないでしょうか。