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子どもの学習費、削られたのは……?
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  • 記事作成日:2010年02月18日
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  • 幼稚園から高校まですべて私立に通わせた場合の学習費は、すべて公立の場合の3倍。小学生や高校生にかける学習費は減ったのに、中学生だけは増えている……そんなニュースに目を見張ったかたも、多かったのではないでしょうか。文部科学省が2年に1度行っている「子どもの学習費調査」の結果(2008<平成20>年度)を報じたものですが、詳しく調べてみると、興味深い結果が見えてきます。

    まず、公立か私立かの比較です。確かに、幼稚園から高校(全日制、以下同じ)まで公立に通わせた場合の学習費総額(学校教育費、学校給食費、学校外活動費の合計)は551万円で、すべて私立の場合は1,663万円にもなります。ただし、このうち約半数(836万円)は、小学校分です。私立小学校は全国に200校余りしかなく、しかも、その約4分の3は関東と関西に集中していますから、レアケースと言ってよいかもしれません。ちなみに、小学校だけ公立に通わせた場合は1,011万円。幼稚園だけ私立の場合は647万円、高校だけ私立の場合は689万円、小・中学校が公立で幼稚園と高校が私立の場合は785万円です。

    次に、校種別の学習費総額ですが、確かに公立の幼稚園と小学校、高校で減っているのですが、私立については高校だけでなく、中学校でも減っています。
    学習費総額が増えた公立中学校を詳しく見ると、学校教育費がプラス4,859円(13万8,042円)、学校外活動費がプラス3,003円(30万5,009円)と、むしろ学校にかかるお金の上昇額の方が大きいのですね。主な要因は、「教科外活動費」や「通学関係費」の増加です。

    公立高校では、トータルで減少したといっても、学校教育費のプラス1万3,015円(35万6,937円)と、学校外活動費のマイナス1万7,332円(15万9,249円)を差し引いた結果です。学校にかかるお金の値上がりが、学校外活動にかけられるお金をさらに圧迫しているわけです。
    また、私立高校は、学校教育費がマイナス2,336円(78万2,953円)にとどまっているのに対して、学校外活動費が6万2,047円の大幅減(19万7,898円)です。もちろん最近では、学習塾に通わなくてもいいように補習などに力を入れる私立高校も増えていますが、その後の進学を考えると、心配な数値です。新年度からは公立高校の授業料無償化なども始まりますが、さらなる学校教育費の負担軽減策を期待したいところです。

    また、学校外活動費のうち「学習塾費」を見てみると、公立小学校でマイナス8,672円(5万2,950円)、公立中学校でプラス1万1,661円(18万7,691円)ですが、政令指定都市や特別区に限ってみると、それぞれマイナス2万8,362円(8万2,093円)、マイナス3万1,136円(22万6,925円)の大幅減となっています。逆に言えば、今までお金がかかり過ぎた、ということかもしれません。

    いずれにしても、教育費を考える場合は、学校にかかるお金、学習塾や通信教育費にかかるお金など、トータルな家計負担を考えて、論議してほしいものですね。


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