アンケート期間 2009/10/07 回答者数:1,364人
アンケート対象:全国の本サイトメンバー 中学生までの保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
子どもが学校に通うようになると、公立の学校であれば、給食費に加え、体操服などの被服費、上履き代といった諸費用がかかります。私立であれば、入学金や授業料も必要です。また、勉強やスポーツなどさまざまな面で子どもをサポートしようと、塾や習い事に通わせる保護者も多いのではないでしょうか。そこで、今回は、そういった教育にかかる費用はどの程度なのかを伺いました。合わせて子ども手当についても、使い道やどう感じるかを質問しています。教育とお金について、保護者の本音をご紹介します。
今回は、中学生までのお子さまをお持ちの保護者にご回答いただきました。
最初に、昨年度の年間の学校教育費を伺いました。複数のお子さまをお持ちの保護者のかたには、年上のお子さまの学校についてお答えいただいています。
【図1 あなたの中学生までのお子さまのうち、一番上のお子さまについてご回答ください。昨年度、学校教育費(お子さまの学校に指定されて支払った金額)はおよそ年間いくらかかりましたか?(全体)】

【図2 あなたの中学生までのお子さまのうち、一番上のお子さまについてご回答ください。昨年度、学校教育費(お子さまの学校に指定されて支払った金額)はおよそ年間いくらかかりましたか?(国公私立別)】

Benesse教育情報サイトメンバーの回答で最も多かったのは、「学校教育費は5万円!)10万円未満」「5万円未満」という回答と合わせると、全体の約半数に達します。
学校別に見ると、子どもを公立に通わせている保護者の6割近くが、「学校教育費は10万円未満」と答えました。一方、私立に通わせている保護者からは、「学校教育費は年間50万円以上」という回答が多く、半数以上を占めています。
入学金も授業料も無料である公立の小・中学校に比べて、私立の小・中学校が学校教育費を多く必要とするのはやむを得ませんね。
では、保護者は、学校教育費の額についてどう感じているのでしょうか。
【図3 図1で回答した金額について、あなたはどう感じますか?】

【図4 (縦軸)あなたの中学生までのお子さまのうち、一番上のお子さまについてご回答ください。昨年度、学校教育費(お子さまの学校に指定されて支払った金額)はおよそ年間いくらかかりましたか?(横軸)図1で回答した金額について、あなたはどう感じますか?】

半数以上の保護者が、「学校教育費は妥当な金額である」と答えました。理由としては、「入学金も授業料もかからず、給食費も必要最低限の出費だと思います」といった声が公立の保護者から多く寄せられています。私立の保護者からは、「海外への留学費などもあるため、仕方がないと思います」という声も。
金額別に見ていくと、「10万!)15万円未満」までは「妥当な金額である」という回答が過半数ですが、「15万!)20万円未満」になると、「高すぎる」「少し高い」の合計が約半数を占めて逆転します。
具体的には、「部活のユニホーム代」「給食費」「修学旅行費の積み立て」などを「高い」と感じる保護者が多いようです。もっとも、「給食費」については、「費用対効果を考えると弁当よりずいぶん安い」「安いうえにおいしい」といった声も少なくありませんでした。
続いて、子どもに習い事をさせているか、させている場合、月々の費用はどの程度かを伺いました。
※以降については、複数のお子さまをお持ちの保護者のかたには、すべてのお子さまについてお答えいただいています。
【図5 現在、あなたのお子さまはどのような習い事をしていますか? 当てはまるものすべてお選びください】

【図6 図5で回答された習い事でかかる費用は、合わせて月々およそいくらになりますか? 近いものを以下からお選びください】

【図7 図5で回答された習い事の費用について、あなたはどう感じていますか?】

【図8 昨年度の長期休暇中、お子さまはハイキングやキャンプなどの野外活動、ボランティア活動、ボーイスカウト・ガールスカウトなどに行きましたか?】

図5からは、多くの家庭が、勉強・スポーツ・芸術など、さまざまなジャンルの習い事を子どもにさせていることがわかります。何らかの習い事をさせている家庭は約9割に及びました。
習い事にかかる月々の費用では、「5,000!)1万円」が約2割でトップ。「1万!)1万5,000円」「2万!)3万円」が続きました。費用についての保護者の認識は、「高すぎる」「少し高い」の合計と、「妥当な金額である」がほぼ同じ割合でした。スポーツや芸術などの習い事では、子どもの技術が上がるにつれて使用する器具などが特殊になり、したがって費用も高くなる場合もあるようです。「子どもの上達はうれしいけれど、費用がかさむのが心配」といった声も寄せられています。
また、長期休暇には、子どもが習い事以外に野外活動やボランティア活動などに参加する家庭も。キャンプや合宿などに参加すれば、当然、費用がかかります。ボランティア活動では、活動への参加費は無料ですが、活動場所によっては移動費がかかる場合もあるようです。
では、保護者はどの習い事の費用が最も高いと感じているのでしょうか。
【図9 図7で「高すぎる」「少し高い」と回答されたかたに伺います。どの習い事が「費用が高い」と感じていますか? もっとも高いと思うものを一つお選びください】

最も多かったのは、「進学塾の費用が高い」と感じている保護者でした。その理由としては、「今年はきょうだいで受験が重なるため」「普段の授業に加え、夏期講習や冬期講習もあるので」「授業料のほかに、教材費や模擬試験の費用がけっこうかかるため」といった声が多く聞かれました。
ほかに、「楽器の個人レッスン」「スイミングスクール」などについても「費用が高い」という回答が集まりました。楽器や水着などを買い替えなければならないため、そのぶんお金がかかることが多いようです。
また、月謝制であれば、欠席したとしても費用はかかります。「どうしても都合がつかなくて欠席した場合にもお金をとられるのは、少し不公平では」という声も寄せられています。利用者の満足度を上げるためには、レッスンなどを都合のよい日に振り替えるといったサービスも必要なのかもしれませんね。
次に、子ども手当について伺いました。保護者は子ども手当をどのように使う予定なのでしょうか。
【図10 子ども手当てについて伺います。子ども手当てが支給されたら、どのように使う予定ですか? 当てはまるものすべてお答えください】

【図11 図10で回答したなかで、いちばん高い金額を割り当てたいものはどれですか?】

予定している子ども手当の使い道としては、「学資保険・積み立てや貯金」が最多。金額でも、「学資保険・積み立てや貯金にいちばん高い金額を割り当てようと考えている」という声がダントツでした。
「とりあえず貯金」という声に混じって、「習い事を増やすつもりです」「子どもが通う私立の授業料に使います」といった声も少なくありません。なかには、「子どもの特技を伸ばすために、今まで以上にさまざまな体験をさせたい」という声も聞かれました。
最後に、保護者が子ども手当についてどう感じているかを伺いました。
【図12 あなたは子ども手当てについて、どう感じていますか?】

最も多かったのは、「子ども手当は必要である」という回答で、「とても+まあ」で全体の7割強になりました。多くの保護者が子ども手当を必要としていることがわかります。「不景気の昨今、とてもありがたい」「成長期の子どもを持つ家庭には必要」「子ども手当があれば、子どもに習い事をさせる余裕ができます」といった声が、必要とする理由としてたくさん寄せられています。
必要だ、と回答したかたの声
一方、「必要でない」という回答も約1割。「子ども手当の重要性はわかりますが、子どもを育て上げたお年寄りが安心して暮らせる社会をつくることの大切さも忘れないでほしい」という声が聞かれました。子どももお年寄りもともに安心してのびのびと暮らせる社会こそ、何より望ましいことはもちろんですよね。
必要でない、と回答したかたの声
(まとめ)
多くの保護者が、子どもの教育のために出費を惜しまず、家計をやりくりしていました。だからこそ、子ども手当を必要とする家庭が大半だったのではないでしょうか。もっとも、所得制限の有無や財源など、検討中の部分もあります。子ども手当の使い道として「貯蓄」という回答が多かった背景には、「子ども手当はまだどうなるかわからない」といった不安や戸惑いもあるのでしょう。
もう少し具体化されると、保護者が子ども手当の使い道についてじっくり検討する機会も増え、使い道も多様になってくるのではないでしょうか。
今後の動きに注目して、Benesse教育情報サイトで情報発信してまいります。
保護者のかたからの疑問や不安