新型インフルエンザの猛威が続いています。とりわけ受験生を抱えているご家庭では、対策に敏感になっているのではないでしょうか。しかし、いくら気をつけても、かかってしまう可能性をゼロにできないのが、感染症の難しいところです。大学側でも、感染者や感染の疑いがある者が入学試験を受けられなかった場合について、徐々に対応を決めつつあります。
文部科学省は10月、
国としての対応方針を決め、全国の大学などに
通知しました。それによると、まず、大学入試センター試験は、本試験の日程(来年1月16、17日)は変えないものの、例年は本試験の1週間後に全国2か所で行っていた追試験を、2週間後(1月30、31日)に各都道府県で行うことにしました。これにより、成績提供の開始時期も2月2日から2月5日に変更となります。
各大学での試験における対応は、それぞれの大学が決めることではありますが、文科省では「受験機会を最大限確保することが望ましい」とした上で、医師の診断書がある出願者などを対象に、例えば、▽試験日程ごとに追試験を実施する▽いくつかの試験日程を一括した臨時募集を実施する▽出願した試験以降に実施される試験への振替受験を実施する▽大学入試センター試験を参考にした合否判定を行う……といった対応を取ってほしいと要請しています。
これを受けて、国立大学協会では、全国立大学で追試験など何らかの
特例措置を講じることを
申し合わせました。また、公立大学協会、日本私立大学団体連合会とともに
共同コメントを発表し、大学団体としても受験機会の確保に努めるとともに、各大学にも適切な対応を取るよう促しています。
しかし、これは大学にとって、対応が難しい問題であることも確かです。何より、今の大学入試は私大などを中心に一つの学部でも複数の入試の機会を設けていることが多いため、それぞれに追試を設けることは、大学にとって相当な負担になります。その上で、追試験や振替受験などの措置を取った場合、本試験との公平性をどう取るかが課題になります。そうした事情もあって、新型インフルエンザ対応がなかなか決まらない大学も少なくないようです。
各大学の対応状況については、それぞれのホームページのほか、
大学入試センターのホームページでも国公私立を含めた情報が提供されています。随時更新されていますので、小まめにチェックしておくと安心です。
しかし何より大切なのは、うがい・手洗い・消毒、マスク・せきエチケットなど、かからない・うつさない対策を徹底させることです。万全の体制で、ラストスパートおよび本番に臨んでいただきたいものです。