海外大学進学情報東南アジアの英語圏!教育水準もTOPレベル!シンガポールの大学に進学するメリットと出願方法

ここ数年続いていたコロナ禍に、ようやく終息の兆しが見えはじめた昨今。世界各国の大学の多くは対面の授業や活動を再開しており、状況に合わせて柔軟な対応をとりつつも、キャンパスには活気が戻ってきています。これまで海外大学への進学・留学を躊躇していた方も、再び、本格的に検討できる時期が来ているのではないでしょうか?


留学先選びでまず多くの人が悩むのが「国選び」でしょう。英語圏だけでもたくさんの国があるので決め手がなく、迷うこともよくあります。これまでに留学先として様々な国に焦点を当ててメリットなどを紹介してきましたが、今回取り上げるのはシンガポール。アジアの中心都市として成長を続けるシンガポールは、東南アジアに位置しながら、アジアで唯一、英語を公用語とする国です。「英語圏」で留学先を探したときに、見落としがちな穴場の国と言えるかもしれません。

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シンガポール留学のメリット5

① 教育水準が高い

シンガポールは国を挙げて教育に力を入れていることで知られており、国民の意識や学習意欲も非常に高いと言われています。高等教育のレベルも高く、シンガポールで最高峰とされているシンガポール国立大学(NUS)の世界ランキングはQS(2023)で11位、THE(2022)では21位と、世界的に見てもトップクラス。また、南洋理工大学もTHEで46位(Young University Rankingsでは2位)にランクインしており、この2校はアジア大学ランキングでもトップ10にランクされています。また、マサチューセッツ工科大学(MIT)と浙江大学が共同で設立したシンガポール工科大学や、イェール大学とシンガポール国立大学のパートナーシップで設立されたイェールーNUSカレッジ(2025年に閉校し、新大学が設立される予定)などの新しい大学もあり、世界中から優秀な留学生が集まっています。

② 街がきれいで治安が良い

過去10年間の犯罪認知件数は3万件程度と、犯罪発生率が低いのがシンガポールの大きな特徴です。エコノミストインテリジェンスユニット(EIU)の2019年のセーフシティインデックスで「世界で2番目に安全な都市」としてランクされていることからわかるように、非常に治安の良い国として知られていて、留学生としては大きな安心ポイントと言えるでしょう。また、国家的に美観に配慮しているだけに、街は清潔で衛生的であることでも有名です。

③ 多様な環境で、多言語が学べる

シンガポールは人口570万人程度のそれほど大きくない都市国家ですが、人口のおよそ3分の1が外国人というほどの他民族国家です。中華系が70%以上と大半を占めますが、マレー系やインド系、ほかにも様々な人種が暮らしています。言語や宗教などが幅広いため、多様な文化や習慣にも理解があると言われています。

公用語は4言語あり、英語のほかに中国語、マレー語、タミール語となっています。学校教育では主に英語が使用されていますが、基本的に英語と母語を学ぶニ言語教育政策をとっています。国民の多くが中国語を喋れるため、留学中に中国語を同時に学ぶことも可能です。

また、シンガポールの英語は独特のアクセント・発音を持つことで知られており、「シングリッシュ」などとも呼ばれますが、多くの人が相手の英語も理解しようとしてくれるため、留学生にとってはありがたい環境といえるかもしれません。

④ 日本からのアクセスがよい

東京、名古屋、大阪など、日本の大都市から直行便が運行しており、便数もかなり多くなっています。飛行時間は約6~7時間、時差もわずか1時間とアクセスの良さは魅力的です。
また、シンガポールの日本人人口は3万5000人以上とされています。住民の約150人に1人が日本人という環境のため、シンガポールは「日本人が最も生活しやすい外国の1つ」とも言われています。

⑤ 現地で就職できる可能性がある

もともと多民族国家ということもあり、シンガポールでは、能力ある外国人の雇用に積極的と言われています。日系企業・外資系企業も数多く進出しているため、スキルがあれば、留学後にそのまま現地就職できる可能性もあります。シンガポールの企業では留学生のインターンも可能ですので、まずは現地企業で就労体験をしてみることもできます。

シンガポールの教育システム

シンガポールには34の大学があり、うち6校が国立大学です。

義務教育は満6歳~12歳(小学校)のみですが、ほぼ全員がセカンダリースクール(Secondary School)へ進学します。シンガポールの教育システムはイギリスを土台としており、セカンダリースクール修了時に全員がGCE O(Ordinary)レベルと呼ばれる試験を受け、成績次第で2年間の大学準備課程「Junior College」に進学できます。最終的にGCE(General Certificate of Education) Aレベルの結果で大学進学の可否や進学先が決定する仕組みです。

大学の学部課程は、基本的に4年間(学部によっては3~5年)です。
8月スタートの2学期制がメインですが、学校によって毎年じゃっかんスケジュールが変わる可能性があります。

例)2021-22年のシンガポール国立大学のACADEMIC CALENDAR
・SEMESTER 1:8月前半-12月前半
・SEMESTER 2:1月中旬 – 5月前半

大学・学部課程の出願要件

シンガポールの大学(学部)には通常、ファウンデーション(大学準備)コースなどはないため、高校卒業後に直接、正規留学することになります。出願の際の要件等は、各大学・専攻によって異なります。各大学で指定された方法(Webシステムなど)で直接、出願します。

※高校を卒業する際に、GCE-Aレベル、あるいはIB(International Baccalaureate)を取得している場合は、出願の方法が異なる場合があります。

【出願要件の例】

◆日本の高校を卒業して、NUSの学部へ直接入学する場合の入学要件◆

<必須>

●日本の高校の卒業資格

●高校の成績証明(GPA)

●SAT®もしくはACT with Writingのスコア

  • 〔SAT®の場合〕
  • ・SAT® Evidence-Based Reading/Writing:600
  • ・SAT® Mathematics:650
  • 〔ACTの場合〕
  • ・ACT Total Score (Minimum):29
  • ・Writing Component Score (Minimum):8

●SAT Subject TestsまたはAdvanced Placement Testのスコア

〔SAT®の場合〕
3科目のSAT Subject Testsスコアの提出が求められます。
・SAT Subject Tests(3科目):650

*必須科目:Mathematics Level 2
*ほかの2科目は自分で選択可(Mathematics Level 1 以外)*ただし、学部によっては必要な科目が指定されていることがあります

<英語要件>

英語で授業を受けるために、最低レベルの英語能力を有することが期待されています。

  • 〔大学から提示されている目安〕
  • ・IELTS 6.5(R、Wが6.5)
  • ・TOEFL iBT®テスト 92-93 など

※国際バカロレアのディプロマ(IB Diploma)を取得した場合には別枠での受験が可能です。

※学生パス(Student Pass)を保有する留学生は、学期中は週に最大16時間働くことが可能です(休暇中はフルタイムで働くことができます)。
※国立大学の授業料は、シンガポール国民か、永住権保持者か、外国人留学生かで費用が異なります。フルタイムのコースに在学する外国人留学生は、卒業後にシンガポールに基盤を置く組織で3年間働く契約をすると、教育省からの補助金により減額された授業料が適用されます。(学士課程では授業料交付契約〔Tuition Grant Scheme〕と呼ばれる制度です)

※この記事でご紹介している内容は2022年7月8日現在の情報に基づいています。

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