世界史B
90点以上の得点を望む者には「王道」以外の学習理解が必要
「センター試験は簡単」という言葉が受験生の間でよく聞かれる。確かに大半の教科書で取り扱っている基本的な用語からの出題が中心であり、全問マークシートであるため漢字の書き取りも必要としない。しかし、全時代・全地域・全分野からの出題であるため、受験世界史の「王道」とも言えるヨーロッパ史・中国史以外からの範囲も網羅しなければならない。90点以上を目指す受験生にとって「王道」以外の分野で得点するにはどのような対策が必要なのか…。
実際に今年のセンター試験の問題の内訳を見ると、昨年度と比べて一問一答型(単答式)の問題が増え、一見、解きやすくなったように見える。しかし、全36問中、東南アジアやイスラームを含むアジア史およびアフリカ史に関連する問題が13問を占めるなど、前述の「王道」ではない地域・時代からの出題が目立った。この結果、60〜80点の得点をとることは比較的容易になったものの、90点以上(36問中32〜33問以上の正解)を狙うことが難しくなった。
これらの範囲は学校ではカリキュラムの都合上、時間を割いて詳しく学習する機会がほとんどないことが現状であるのに対し、この出題の割合である。
お茶ゼミでは、2011年度冬期講習では「戦後史」、「中国周辺史」、「イスラーム史」、および中南米を含む「アメリカ史」を扱った。このいわゆる「王道」でない分野を4〜5月や夏期講習に扱ったらどうなるか?おそらく、苦手意識やこれらの地域に大きな影響を与えた「欧米史」や「中国史」といった受験世界史の「王道」部分が定着していないことから、すぐに忘れてしまうのがオチである。従って、受験生が得意分野・苦手分野に関係なく、とにかく必死で学習せざるを得ない直前期に扱うことでこれらの分野の定着を狙った。
まずは、「王道」をきちんと把握し、その知識をベースに「王道」以外の部分を理解することで初めて高得点が可能となる。そのためには、秋までには全地域・全時代の学習を一通り終了させ、「王道」以外の範囲を学習するベースをつくることが必要となる。お茶ゼミでは次年度も同様の進度でセンター試験での高得点を可能にする。
センター試験は単答式・4つの文章の正誤判定・2つの文章の正誤判定(消去法が使えないもの)・年代整序などマークシート式で考えられるほぼ全ての出題パターンを網羅している。従って、人名や事件名などの用語を記憶力にまかせて詰め込むだけの学習では得点に直結しない。普段から各用語の持つ発展性(同時代や後の時代の出来事との関連)を意識して学習しておくことがセンターで高得点をとる最大のポイントとなる。さらに近年、「近現代における日本と他地域との関連」を意識している(「大学入試センター試験問題評価委員会報告書」に記載)。さすがに受験日本史の知識を詳しく覚える必要はないが、中学校までに学習した内容(今年の問題に関しては「卑弥呼」「日本の台湾進出の時期」など)を踏まえた学習を行う必要がある。また、今年度は問題自体の難易度が低かったものの、毎年、必ず地図や写真を用いた問題が出題されるため、学校で使用している資料集の活用も付け加えておきたい。
| 第1問 | 世界史上の「死の文化」 | 文化史を意識した学習が普段からできているかが試された |
| 第2問 | 世界史上の「国境」 | 戦後史に加え日本に関連する出題も。ここでの得点が9割以上を狙う受験生には必須 |
| 第3問 | 世界史上の経済政策 | 各時代・地域からの基本問題のみで構成。ここでの失点は許されない |
| 第4問 | 世界史上の言語 | 近現代のアジア・アフリカ史が中心。冬期講習の知識が整理できていたか |
平均点変移
| 2011 | 2010 | 2009 | 2008 | 2007 |
| 61.46 | 59.62 | 62.70 | 58.98 | 67.75 |
