政治経済

単なる知識問題ではなく、その場で解答を導く形式の問題が増加!!

大問数や出題総数ともに例年と変化はなかった。従来よりも、基本知識をふまえ、それを工夫して解答を導き出す問題が増えていた。このような問題に解答するためには、基本的な政治・経済の仕組みを理解することと、そこに存在する問題点や関連する時事的な問題をしっかりと押さえなければならない。
図表問題は計5題出題されたが、例年とは異なり難易度の高い問題であった。今年度の図表読み取り問題は、細かい箇所で正誤や組み合わせを判断させるものであったため、受験生は戸惑ったと思う。単なる知識だけではなく、その国の様々な社会的特徴・経済的特徴を知らないと判断できなかったかもしれない。

難易度は昨年よりも計算問題のレベルが下がった分、易しくなったかもしれない。ただし、図表問題や組み合わせ問題が例年よりも複雑に出題されているため、全体的にはやや易しいといった感じであった。来年度、センター政経・センター倫理/政経を使用する生徒は、以下の点に注意して学習を進めてほしい。

@ 政治・経済では教科書の基礎知識を前提として、その知識を応用して解答させる問題が多く出題される。例えば、制度、しくみの定義を問うだけではなく、その制度が確立した背景・意義、歴史的背景、そして、その問題点やそのための改善までをも問う問題も出される。
従って、受験生は、ただ言葉(人物名・単語・著書名など)を暗記するのでなく言葉・仕組み(政治経済の制度)を理解する必要がある。
本年度の問題で言うと、 11 ・ 17 ・ 18 ・ 20 ・ 28 などをあげることができる。特に、 28 は難問であったと思う。これは、単なる人権の分類を暗記するだけでは解答できず、それがどのような性質を持つ人権なのか、なぜそのような人権が必要とされたのか(歴史的背景)をふまえながら考えて解答を導き出す必要がある。
 お茶ゼミの政経クラスでは、まず基本知識をインプットする講義を行う。そして、入試で必要な解答力を習得するための演習講座を10月以降に行う。高得点を狙いたい生徒はぜひ受講することをすすめる。

A 時事問題への対応が必要となってくる。政治経済は、必ず時事問題が出題されると思ったほうがよい。その時事問題も、政治経済の教科書レベルの基本知識をもとに出題されるので、単に時事問題にだけ興味をもっても解答できない。やはり、ここでも政治経済の基本的な知識の定着度が大切である。本年度の問題で言うと、 4 ・ 6 ・ 19 ・ 36 ・ 38 である。特に 4 は、ドイツとイギリスを見分けるのが難しいと思う。

B 計算問題が出題されるのも政治経済の特徴である。本年の問題は昨年に比べて計算問題に関しては易しくなった。本年では 18 の1題のみで、計算問題の対策をたくさんやった受験生は拍子抜けしたかもしれない。ただし、この傾向が次年度以降も続くとは限らないので、これから受験する生徒は十分な対策が必要である。

C 図表問題への対策も必要となる。本年は、この図表問題のレベルがあがっていた。単純な基本知識だけでは解答できなかったのではないか。  4  ・ 11 ・ 20 ・  26 ・  24 の計5題出題されている。特に、  4  ・ 11 が難問であった。データを分析する能力が問われるので、常にデータを読み取る練習をするのが一番の対策となる。お茶ゼミのテキストは多くのデータを載せている。常に、授業でデータを分析する練習をするので、本番で初めて目にするデータであったとしても、授業で養った分析力で解答を導き出すことが可能になる。

以上、政治・経済は高3から始めても十分に仕上げられる科目でもあり、今から計画的に学習すれば高得点を期待できることは充分可能である。


第1問戦後の日本の政治・経済戦後の日本の国の政治や地方自治、福祉の問題にいたるまで幅広く出題されている。
第2問企業と労働問題日本の企業の特徴やNPO法人、労働問題、経済学説など幅広く出題されている。
第3問国際経済とバブル崩壊後の日本経済外国為替の計算問題、自由貿易、国際収支など国際経済分野とバブル崩壊後の日本の財政について出題されている。
第4問基本的人権と司法府の役割人権の種類、最高裁の判例などが出題された。昨年度までとは異なり、組み合わせ問題で難問が出題されている。
第5問国際政治と現代の世界政治国際政治の基本的な問題と近年の米英日独の政権交代に関する時事問題が出題されている。


平均点変移
20112010200920082007
58.9759.1669.3163.7364.41