物理I

計算量が減り、やや易化した。
洞察力を要する問題が増え、バランスのとれた問題となった。

昨年度みられた2次試験のような問題は減り、やや易化した。 しかし、昨年度は典型問題が多く出題されたのに対し、今年度は2年ぶりにセンター試験独特の洞察力・思考力を問う問題が復活した。

受験勉強を進めていく中で勉強が進んでくると、どのような問題集にも同じような問題が載っていることに気づくと思う。その問題をやり慣れてくると逆に危険である。

「この問題は1度解いたことがあるぞ」と思い込み、問題内容を深く考えることなく解いてしまう。悪い意味で解きなれてしまうのである。そのような状態になっていくと思考することなく問題を解いていってしまうので(暗記型学習)、今回のセンター試験のような問題には対応できない。解くために必要とする洞察力が養われていないからである。これから物理を本格的に勉強しようと考えている生徒はとにかく1つ1つの現象を深く考えて、自分が納得できるまで追求していこう。(もちろん深追いしすぎない程度に・・)

では、各問題を具体的に見ていこう。

第1問
問2
正しいグラフを選ぶ問題。センター試験でよく問われる形である。線で捉えるとやや難しいが、点で捉える(θ=90°の時の速さを調べる)ことができたかがポイントである。

問5
力のモーメントの問題。支点をどこにしたらよいのかを見抜くことがポイントである。支点は複数の力がはたらいている点にとると良い。

問6
単位の問題。物理ではすべての分野でいえることであるが、「単位を正確に捉える(覚える)こと」が非常に重要である。


第2問
A問2
前述したように、参考書に載っている問題はこのような問い方をしてはいないであろう。非オーム抵抗の問題を深く考えることなく形式的に解いてきた受験生はおそらくこの問題に対応できなかったであろう。
非オーム抵抗は抵抗値が一定ではないので、そこを流れる電流をI、かかる電圧をVとおく。この問題を解くポイントは2つ。
1つ目は、100Ωの抵抗と直列につながれていることから電流Iが共通。
2つ目は、電流の具体値に対する電圧を求め、グラフの線ではなく点に着目すること。
やや難易度の高い問題であった。

B問4
この問題は過去にセンター試験でよく問われている。誘導電流の作る磁場により1円玉が磁石のはたらきをし、どのような方向に力がかかるかいうことをイメージできるが問われている。電磁誘導は正しくイメージをできることが重要であるが、お茶ゼミの授業の中では徹底して授業されている。


第3問
A問2
レンズと人の目についての問題。多くの受験生はこのような出題の形には慣れていなかったであろう。しかし、レンズを問題を解くのに必要とされる公式・知識は少ないので、問題文にそって考えていけば難しくはないであろう。レンズ公式のa,b,fのうちどの値が一定で、どの値が変化するのかを正しく見抜くことが重要である。

B問5
波の干渉の問題。振動数が変化することにより、波長に変化が生じることに気づけば容易に解けたであろう。


第4問
A問2
エネルギー保存則を使って解く問題であるが、重力による位置エネルギーを考察する必要のない「物理IIの単振動のエネルギー保存則」を使って解いても正解にたどり着くことができる。

C問5
円筒内の空気の圧力が一定であることに気づかなくてはならない。
また、摂氏温度を絶対温度に直して計算する必要がある。

[1・2年生への学習の指針]
今年度のセンター試験では、通常の問題集には載っていない問題が多々見受けられました。このような問題を解く力をつけるためには、日頃の学習の中で深い所まで理解をしていくことが重要です。「なぜ」という疑問を持ちつつ学習をしていくことを心がけましょう。


第1問小問集合問1:波の反射 問2:力学的エネルギー保存とグラフ
問3:静電誘導 問4:屈折の法則
問5:力のモーメント 問6:単位について
第2問電磁気A:非オーム抵抗 B:電磁誘導
第3問波動A:レンズ B:波の干渉
第4問運動とエネルギーA:ばね B:運動の法則 C:圧力と力のつりあい


平均点変移
201020092008200720062005
54.0163.5564.5564.4273.4259.97